その少女、髪も目も漆黒で
グレースお姉さま
漆黒色を纏う少女
マリアーナは協力者と協力し、なんとかこの地球で生き抜けるためにまず必要最低限な知識を身に付けた。
その過程は今まで暮らしていた拠点から、協力者への部屋へ引越し、そして大の大人2人が暮らしている、さらに元は最上階に住んでいた住人とバレる事を防ぐ事から始まった。
「……マリアーナさん、不躾で申し訳ありませんが身体を小さくする事って出来ますか?」
そう問われたマリアーナは地球人の一般的女性と比べるとほんの少し……身長が大きかった、具体的には180cm近くあり、またその身体付きもはっきりと言って世の男性を天然的にたらしこんでしまうほどの美術的な身体だった。
「魔法で出来ることはできるが、この身体でのままではダメなのか?」
いまいち要領が得ていないマリアーナはそう質問した。
「はい、基礎知識を学んだマリアーナさんには今後、中学校に通って頂こうと思っています、そのためにはいささかその身長では目立つ上、もし仮にですが闇の世界の住人に見つかるとバレてしまいますからね」
なるほど……と、顎に手を添え頷くマリアーナ。
「では、どれくらいの大きさがいい?」
「平均身長は気にせず、今のマリアーナさんの容姿を考えると……160cmくらいでどうでしょうか? それでも少し高い位ですが」
「ならもう少し抑えて150cmにしよう、少々低い視線にも興味があったからな」
そう言ってマリアーナはブツブツと呪文を唱え身長を縮め、その過程で容姿や肉体的、服装も整うように調整をかけた。
「どうだ?」
「はい、ちょうど良いと思います」
いきなりの身長差に少し戸惑うマリアーナだが、これには慣れていってもらうしかない。
「マリアーナさん……髪も瞳もまるで漆黒の色で何もかも吸い込んでいきそうなほど……綺麗ですね」
ボソッと協力者がそんな事を口にする。
「……ありがとう一応これらは自慢の色なんだ」
お礼を返したマリアーナだったが、次の課題はほんの少しだけ厄介だった。
その少女、髪も目も漆黒で グレースお姉さま @Red_plum_sister
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