第2話

それから1週間が経っても、シルが来ることはなかった。流石に好きな人が出来たからと言って、彼は約束を反故するような人ではない。何かあったのかと心配になったが、1日くらいはまぁあるだろうと、心の中ではモヤモヤしていながら、なにもないまま時が過ぎていく。




そこから、1日、2日と何日経っても彼はやってこなかった。




本当に何かあったのでは、と思わず公爵家に手紙を出したが、返ってきた返事は『特に問題ございません』と書かれた、少し癖のあるシルの字とは違う、ピッシリと書かれた手紙。


元々シルの母親は亡くなっていると言っていた。後妻が親戚からのお節介でで来てからは、色々と厳しくなったそうだ。けれど、ただの『伯爵令嬢』であるわたくしに出来ることはなにもなくて………。


落ち込んで、引きこもりと化したわたくしの背中を押してくれたのは、今回もお姉様だった。





「ラビィ。お部屋にずーっと篭ってるって聞いたけど、お体に悪いわよ」


「……おねえ、さま………」


ガチャりとドアを開け、一人で入ってくるお姉様に、思わず視線を向けた。


「私のかわいいラビィはいつの間にウジウジ虫になっちゃったの?私はね、大切な人の為にならどんな人にも立ち向かうラビィが大好きなの」


その言葉に、しぱしぱと目を瞬かせる。


「わたくしは…………ただ、考え無しなだけで……」


「そんな事ないわ。最近は淑女として繕うのも上手になっているじゃない。それに、ちゃんとラビィの能力で人の事を見極めているでしょう?私に教えてくれる通り」


そう言っているお姉様の目は、眩しそうに、愛おしそうに光っていた。


「だからね、言いたいことは一つ!見極めた人たちをラビィ自身が精一杯使うのも大事ってこと。例えば、アルキニア様の同級生だったお姉様……とか」


お茶目にウインクするお姉様には、やっぱり敵わない。


「あと、意外と宮中で力を持っているお父様、とか?」


「えぇ。きっと喜ぶわよ、お父様」


それから、わたくしはシルの現状を知るために動き出したのだ。







お姉様の方からシルの学園時代の友達と連絡を取り、分かった情報は──



──シルが、によって屋敷に軟禁されているということ。


それ以上は情報が掴めなかった、とすまなそうに言っていたが、そこまで分かればそれでいい。


わたくしの力を最大限に使えばシルが何処にいるか分かるし、最悪わたくし自身が危険に侵されれば、わたくしと共にシルも助けることが出来る。ただの伯爵令嬢には出来なくても、読心術を持つわたくしであれば可能なことなんてたくさんあったのだ。


わたくしは、丁度行われるアルキニア公爵家の舞踏会に、戦闘服ドレスを着、シルからもらった髪留めを使って、髪を結い上げた。もちろん、招待状はシルの友達から拝借済みだ。


わたくしにとっては、デビュタントを除けば初の社交界となる。けれど、なりふり構ってる場合ではなかった。






「ご機嫌よう、アルキニア公爵ご夫妻」


反応したのは公爵夫人のみ。公爵は付き合う価値もないと思ったのだろうか。


「………どちら様でしょう?」


『どうしましょう!!乗り込んできたわ……ちっ。アレを外には出したくないのに……』


と交流させていただいてるラビリエラ・マスティーブですわ。姉のお友達から招待状を頂いたのですが……」


そう言い、困った顔をすると夫人は慌て始めた。


「まぁ、マスティーブ伯爵のご令嬢ですのね。失礼しました」


『ええ、知ってるわよ。アレが惚れ込んでる令嬢でしょう?こんな娘のせいでアレを閉じ込めなきゃなるなんて…。本当に面倒くさいことを持ってきて……!!』


「いいえ、大丈夫ですわ。シルったらわたくしの事を伝えてなかったのね」


ふぅ、ため息を零すと更に慌てる夫人。わたくしのお父様は意外と『やり手』とかで国王陛下と仲がいい。側近として大活躍だし、国王陛下もお父様の事を気に入ってるみたいで、叙爵の予定もあったようだ。しかし、わたくし達家族の事を考えて断ったそう。ちなみにこれはわたくしが3歳の時で知ったのは10歳。


まさか、いつも来てくれるおじ様が国王陛下だとは思わないと思うのよ。


まぁ、要約すると、伯爵家とはいえ、わが家はどこの家も無視できないくらいには権力があるって事だ。なので夫人が慌てるのも当たり前。


しかし公爵は、ただなんの感情も乗せていない笑顔を浮かべるだけ。心の声を聞こうとしても何も聞こえない。


いつもはこれでも『制限』をしているから仕方ないとも思うが、心の声を防ぐというのは、わたくしの力を知っている人しか出来ないというか、意識しない。シルが言うわけもないし、一体誰が…


そう考えながらも口を開いた。


「そういえば、シルヴェストル様はどちらに?」


さっきよりも大きく、周りに聞こえるように。


すると、今までもわたくし達の会話に耳を傾けていた人達からささやき始める。


「確かに……シルヴェストル様はどこかしら」


「そうね。いつもならいらっしゃるのに、今日は見当たらないわ」


「シルヴェストル様がいらっしゃらないだけで騒ぐだなんて…あれでも貴族ですの?」


「今まで気づかなかった……嘘よ、そんな。わたくし…少し腹を切って参ります」


コソコソと話す声は意外と聞こえてくる。心の声は省くが、まぁ色んな言葉が沢山耳に入ってきた。


『はぁ、面倒な』


すると、目の前からようやくが聞こえる。


「ラビリエラ嬢。シルヴェストルは前日から我が領へ帰っているのだよ。あぁ、そういえば伝言を預かっていた。応接室まで来てくれ」


始終にこやかな筈なのに、目が笑っていないからか迫力がある。しかし、遠くから聞いていた令嬢たちにはそれが見えなかったようで、残念がりながらも納得して元の会話に戻っていった。


わたくしが来ることは、恐らく公爵は知っていた。招待状が許可されたということは主催者側も知っている可能性も高い。公爵はわたくしが来ても来なくてもどうでもよいと思っていたのだろう。



わたくしはシルとは仲が良かったが、公爵家に関しては、シルが危ないからとあまり関わらさせてもらえなかった。だが、パーティーなどで見る公爵は何もかもにも無関心、と言った様子で、正直シルを閉じ込めるという事をする人には見えない。


扉がカチャリと開き、公爵夫妻が奥に座りわたくしが扉に近い方へ座った。本来ならばわたくしが奥に座るのだが……余程余裕があるのか、私たちは貴女より格が上だと示したいのか。悩んでいるうちに、カップにお茶を入れていた使用人が注ぎ終わり、部屋から出ていっていた。


真相は分からないが、態度からもシルが軟禁されているのは間違いないのだ。とりあえず、分かりやすい夫人に聞くのが無難だろう。



「アルキニア公爵夫妻。シルについてですが、今どちらに?恐らく領地では無いのでしょう?領地には数ヶ月前に行ったとシルが言っていましたから」


「ま、まぁ、シルウェストルは貴女には言ってないのね」


『何処とか考えてないわよ……。まったくアルトリオ様は何を考えているのかしら……顔はいいのだから私に従順でいればいいのに』


「えぇ、驚いたことに。いつもは言ってくださるのですが…」


「言わないということは何か後ろめたいことでもあるのではなくて?」


『そうよ、言わないって事はそういう可能性もあるじゃない。なんで考えないのよ……』


終始にこやかだが、目は焦りと怒りの色でいっぱいだ。公爵夫人にしては、取り繕い方が些か分かりやすい気がする。


「まぁ!確かに……シルは何処へ行きましたの?もしかしたらわたくし分かるかも知れませんわ」


『ああいえばこういう……この娘っ!いつも通りお家に引き篭もってなさいよ!!』


心の中では威勢のいい事を言ってはいるが口は開かない。このまま無言の間が続くと思ったら、ふと、静かだった夫人の隣から声が聞こえた。


「隠さなくてもよい。どうせ知っているのだろう?」


相変わらず、いつもなら聞こえてくる声が聞こえないが、図星を付いてきた。やはり招待状を許可したのは公爵だったようだ。


「…はぁ。まあ確かにそうですけれど。わたくしの前では隠しても無駄ですわよ、夫人。こんな娘でごめんなさいね?けれど、引き篭もるわけにはいかないんですの」


ニコニコと笑顔を見せながらそういうと、夫人は何を言っているのか分からず、呆けた顔をしていたが、やがて思い当たることが見つかったのか、喉が潰れたような声を出して後ずさる。数年前のわたくしだったらきっと傷ついていたのだろうけど、今のわたくしには、シルを傷つけるやつに怖がられても何も感じない。寧ろしてやったり、という気持ちだ。


「それで、シルはどちらに??」


「し、知らないわっ!!」


『本当に、私はただこの娘に危害を加えると脅して睡眠薬を飲ませただけだもの……どこにいるのかだなんて知らないわよ!!!屋敷の中にはいるでしょうけど……』


「なるほど。屋敷にはいるのですね……夫人は所詮捨て駒と言ったところでしょうか?公爵様」


その問いに無言で答える公爵。もうそろそろを使わなければならないようだ。



───この力を貰った時に教えてもらったとっておき。それは、この『心の声』を聞くという力を授けた本人を呼ぶというもの。


気軽に使えと言われたが、使うのもはばかれるようなお方なのでずっと使っていなかった。まずそもそもシルがあの質問をするまで忘れてたくらいである。


ならば、今使わなくていつ使う。シルのためだったら何だって利用してやる気持ちでそっと呟いた。


〈ラビツィーニア・リオ・アヴィーヌ、ここにあり〉


力を授かった時に、ある人───『神様』に呼ばれた名を。


すると、ひゅっと周囲が光り、気がついたらわたくしの目の前にシルバーブロンドの長髪と金色に輝く瞳、人外的な美しさを持つ男性がいた。


『ラビィっ!漸く呼んでくれたね……。久しぶり。ずっと待ってたんだよ?』


心を聞く時のような頭に直接響く声だったが、周りの者にも聞こえているようだった。


「かみ、さま………?」


『そうだよ。よかった、覚えててくれてたね…』


美しい相貌を蕩けるように緩めてわたくしに話しかけるその姿は、幼い頃の掠れかけていた記憶と同じで。驚きながらも口からは、その人を呼ぶ声が出ていた。


『さて、色々と余韻に浸りたいところだが………いいタイミングで呼んでくれた。流石私のラビィ』


そう言って頭をなでなでしてくれる。大人しくなすがままになっていると、唐突に後ろにグイッと引っ張られた。


「ラビィはアンタのじゃねぇって言っただろ?俺のだ」


『はぁ、マジで焦った………なんでコイツがここにいんだよ』




────その声は、幼い頃からずっと聞きなれた声で。話さないとばかりにギュッと抱きしめてくれるその腕に泣きそうになった。


「…………し、る………?」


「ん?あぁ、乱暴に扱って悪かった。あと約束破ってごめんな」


『せっかくのラビィとの約束だったのに………なんで破らなきゃなんなかったんだよ。脅した夫人のせいだな。よし殺ヤろう』


少し物騒な考えはスルーして、ばっと振り向き、そしてシルの背中に回りきらない短いわたくしの腕で必死に締め付ける。シルが混乱しているのが分かったが、こっちは欠片ほどしかない勇気を振り絞って来るくらい心配したのだ。ちょっとぐらい許して欲しい。


「………心配したんだから、責任とって」


ポツリと呟く自分の声はいつも通り素直じゃなくて、嫌いになりそうだ。


「あっ、ぁあ。…………もちろん。責任は思いっきりとるつもりだから、むしろ覚悟しろよ?……あー可愛すぎて死にそう………」


『本当にかわいい……かわいい……もうかわいすぎてガチで語彙力が無くなるな…』


すると、わたくしに負けないくらいギュッと抱き締めるシル。完全にわたくし達は2人の世界を作っていた。


『はぁぁぁ。もう、私の目の前でいちゃつかないでくれる?』


そう言ってべりっとわたくし達を剥がしたのは神様。


そこでわたくしは周りにまだギャラリーがいる事を思い出した。


「あ、っ!ありがとうございます神様!」


少しどころかとても火照る頬をパタパタと扇ぎながら、神様にぺこりと礼をする。


『そんな他人行儀じゃなくていいよ。どうせなら昔みたいにお兄ちゃんって言ってくれると嬉しい』


確かに、前会った時はそんな風に言っていた覚えもあるのだが、流石に神様の事を知った上でお兄ちゃんと呼ぶなんて無理…………と思っていたのだが。まるで捨てられたわんちゃんのようなうるうるとした目でお願いされたら断れない。


「えと、兄様…?」


もうわたくしもレディな歳頃なので流石にお兄ちゃんは無理だ。なので、これで許して欲しい。


『はぁぁかぁわいい。ありがとう。私の事お兄様だと思ってね』


またわたくしの頭をよしよしする。


「だからっ!お前のじゃねぇんだって」


『まったくコイツ何度言えば──』


「ちょ、シル?!神さ…兄様に向かってそれは……」


『そうそう、そんな事より、さっさとアレを成敗しなきゃね』


中々にカオスになりかけていたその場を進めたのはカオスの一員である兄様。


進められるのならば誰でもよかったのだけれど……そう思い、今まで忘れていた公爵夫妻を見ると、蛇のようなものに縛られていた。しかも公爵と部屋の中に唯一いた使用人も縛られている。


「アレって事は……やっぱりか」


『そうだよ。いやぁ、君が中々役目を果たしてくれなかったからどうしようと思ったのだけどね?流石ラビィだ』


「役目なんてラビィに比べたら大したことねぇじゃんか」


『こんな事思ってる時点で絶対──』


心の声が途中で途切れる。シルは隠さないでくれるって言ってくれたのに隠された事に思わず口が膨らむが、何か真剣な様子だったのでそのまま口をつぐんだ。


『まぁ、そこの者であれば魂を救い出すだけですぐ逝くだろうね。すぐ呼び出すよ』


魂、という言葉にピクリと動くのは、公爵だった。




すると、ふわりとシルに似た顔の女性が現れる。


途端、公爵が見たこと無いくらいに感情を揺らした。いつの間にか、公爵からは蛇の拘束が外れている。


『アルトリオ』


「…………り、ず……?リズ、なのか………?」


『そうよ?他に誰がいるの』


「あぁ、リズ………リズ………」


公爵がリズと呼ぶ女性に近寄り抱きしめようとしたが、公爵の腕が女性の体をすり抜ける。


『ふふふっ。私はもう死んでるのよ?体なんて無いんだから掴めるわけないでしょう』


それに笑って返すリズさんは公爵と会話をする事がとても嬉しそうで、誰がどう見ても二人は相思相愛だった。


「なぁ、私は君の大事な息子を守ったよ。爵位の低い女が出来そうだったから引き離して、お金も権力も地位もある所に婿に行かせるつもりだ。ルルドリオンもちゃんとした所に結婚させた。これで、もう約束を果たせたことになるよな?もう、リズの所へ行っていいよな…?」


けれど、ただ笑い合うだけの幸せな時間は続かなかったのか、公爵がそう言う。ルルドリオンと言うのはシルのお兄様で今は領地にいるはずだ。『大事な息子』という言葉から、この女性がシルの本当のお母様である、エリザベス・アルキニア様だということを悟る。


でも、シルがなぜ軟禁されたかは理解出来る気がした。今の公爵の姿を見る限り、最愛の人からのお願いだったら、確かにそうするだろう。だいぶ息子の意見を聞かない頑固者だが。


それにしても、公爵にとっての幸せが悪い意味で貴族的すぎる。リズさんもそう思ったのか、呆れた声を出した。


『まったく。ぶきっちょさんなんだから、アルは。私は『息子達の幸せを守ってあげて』って言ったじゃない。貴女にとっての幸せがそれでも息子達の幸せがそれとは限らないわよ?第一アルだって没落寸前だった私を娶ったわけだし』


「それは…だが」


『だがじゃないっ!ルルドはまだしも、シルに関しては迷惑してたじゃないの。『邪神』に捕まってもこっちの様子は見えたから知ってるわよ?ちょっとは反省してね』


あのなんの感情も浮かべていなかった公爵がしょんぼり項垂れているとは、不思議な所を見た気持ちだ。


そして、リズさんは何故かわたくし達の方へきた。


『えっと、ラビィさんだったかしら?ごめんね、私の旦那が迷惑をかけて』


「いえ、その……シルが大変だっただけで、わたくしはなにも無かったので…」


『でも、好きな人が親から軟禁されているだなんて衝撃だったでしょう?だから謝らせて頂戴』


「す、好き…え、ええ。分かりましたわ」


好きな人、というところで思わずピクリと動くが、事実なので頷けばいい。だがどうしても反射的に吃る。何とか素直に頷けたところで隣からキラキラとした視線を感じた。


『好きな人で吃りながらも頷くとかかわいすぎる。ていうか、俺の事好きなんだな……はぁあかわいい……』


なぜ心の声まで出す。今のは少し控えて欲しかった。


『シルもごめんなさいね。どうしても未練になっちゃうしアルトリオも死なないで貰える、一石二鳥だって思っちゃったのよ。……アルが親からまともな愛を受けてない事も忘れて。許してもらえるとは思ってないけど、本当にごめんなさい』


それにどんな答えを出すのか、わたくしも少し不安になりシルの方を向くと、ただにこやかな笑顔だった。


「全然大丈夫ですよ、母上。幼い頃の愛された記憶が少しとはいえありましたし、お陰でラビィとも進展出来ましたから。それに、父上はとしては最低でもとしては尊敬できる人だったので」


『軟禁されたとはいえ、ラビィの安全が確保出来たならすぐ抜け出せるような甘いもんだったしな』


そう言いながらキュッとわたくしの手と自分の手を繋ぎ合わせる。所謂恋人繋ぎで。


「ちょ、シルっ!!!」


シルの母親の前でイチャイチャさせられるこっちの身になって欲しい。恥ずかしくてたまらない。そんなわたくしの事を華麗にスルーするシルを睨むが寧ろ幸せそうに笑うだけで、もう何よその顔っ!シルだってかわいいじゃない!!


『そう……。よかったわ』


リズさんは少し儚げな笑みを浮かべ、それから公爵の方を振り返った。


『反省した?』


「……」


『まったくもう……。はぁ、仕方ないわね。アル、一緒にいきましょ?息子達にはもう頼もしい人がついてる。私のいない所にアルを置いておくのも酷だったわね』


「っ!!ああ!!ありがとう、リズ。愛している。ずっと一緒にいよう」


そういうと、リズさんはこちら──兄様の方を見て、こくりと頷く。


それを見た兄様が指を鳴らすと、今まで公爵がずっと掴もうとしても掴めなかったリズさんの腕が、公爵の背中に回った。


『私も大好きよ』


その瞬間、公爵とリズさんはすぅっと消えていったのだった。

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