第27話 造反
その後もどんどんと選ばれた人達がTAを走り、最終順位は14位でフィニッシュ。まあカチ勢としては頑張った方だと思う。30位のタイムは4分28秒でふおにの「お兄さん」だった。TAに有利な魔法職で最下位か……。
ちなみにふおにの森の指示を無視した馬鹿が勝手にTAを走っていたが、6分31秒と30位から2分ぐらい離された31位に名前入りでランクインしてしまったことで嘲笑の的となった。しかも反省の色なしふおにの森の独裁体制に文句を言う108レべという非常に残念な方。
まあチーム未所属でふおにの森の指示なんて受けないと勝手に騒ぐのは良いけど、今の幼女同盟とふおにの森の主要面子はクエストからのキック機能を入手しているのでその残念な人が今後エマージェンシークエストに行けることは恐らくない。たぶんふおにの森のメンバー、全員この人をブラックリストに入れるだろうし。
サーバ対抗戦は出場メンバーに別途報酬が出るから出たい気持ちは分かるけど、実力のない人が出て負けるのはマジで勘弁。まあしかし、各鯖の人数がゲーム最盛期より圧倒的に多いことを考えると、300人規模の戦いで良いと思うんだけど……それすると1鯖が群を抜きそうだなぁ……。
[黒猫:かえる13号はこれ永遠にさらされるんじゃないか?]
[ゼル:ちょっと可哀想ではあるけどふおにの森所属は援護出来ない]
[黒猫:は?未所属だったぞ?]
[ふわわ:TAのランキングに載った瞬間はふおにの森4だったね。シャルルさんは呆れてた]
[ユリクリウス:人数多くなって管理し切れてない奴]
[クロワッサン:あの6分31秒の実力で鯖対抗戦来られても迷惑にしかならないの分からないのか]
[ゼル:分からないんでしょ。言っても無駄だと思うしチーム追放は妥当]
[時雨:TAしたいだけなら船団対抗戦出場用じゃない方選んだら良いだけだしね(+_+)]
[黒猫:かえる13号『TAで遅いから追放された俺氏、ユニークスキルをゲットして最強になる。今更戻ってこいと言ってももう遅い』]
[ビートル:遅いのはお前のタイム定期]
[黒猫:作戦通りに動けない奴はユニークスキルあって最強だろうが要らんわ。ライトさんでもシャルルさんの指示通りに動くぞ]
そしてその暴走した残念な人がふおにの森所属と判明し、一気に盛り上がるチームチャット。ふおにの森4に所属していたってことは、チーム拡張後にチーム入った新入りか。救いようがないムーブである。せめて謝罪さえしとけば初犯は許されるのに。
……というかレベル108ってことは制限レベルが100の時に辞めた人だろうからカジュアル落ちして辞めたタイプじゃないの。よくそれで鯖全体のルール破ってTA走れたな。守る意味も薄かった鯖ルールだったが、流石に現実化した今造反する意味は限りなく薄い。
ただまあ、強い奴らが作った『俺ルール』ではあるんだよな。シャルルさんが鯖ルールの周知をし始めたけど、中位層や下位層にどう受け止められるかは分からない。
[クロワッサン:今回の鯖リーダーどっち?]
[黒猫:流石に今回はシャルルだよ。サブリーダーが俺。エースがユリクリウスでサブエースがライトさんな]
[ユリクリウス:エースあざす]
[クロワッサン:サブエースのHPアップライトさんにいる?自分に付けて自分がライトさんへの攻撃全部受けた方がよくね?]
[黒猫:いや今回クロワッサンが特攻係だから要らんだろ。せっかくだしカチ装備でも集中砲火受けたら死ぬということをクロワッサンに教えてやる]
[クロワッサン:いや過去に何回かそれで死んでるし理解はしているんですが。
いやでも過去に特攻役した時はこの装備完成してなかったし強靭とったから耐えるかも]
「ゼル:強靭wwww」
[ビートル:うわあ……]
[クロワッサン:20%カットは有能。文句あるなら1対1でかかってこい]
[ユリクリウス:こっちもクリティカルダメージを伸ばし始めたから相手してやろうか。スキルポイント増えるのマジありがたい]
[クロワッサン:えっ、あっ……レベル上げて来ます]
鯖対抗戦の方は、今まで通りリーダーを交互に務めるようで今回はシャルルさんがリーダーだ。そして敵陣に突撃して、敵の初動を確認する役割は今回自分が務めることに。同じように敵鯖からも初動で何人かこちらに突っ込ませる形にはなると思うから、接敵した場所が前線になるな。
役職の方は、TA上位から選んでいくことになるからユリクリウスはやろうと思えばリーダーも選択できるけど当然エースを選択。ここら辺はみんな慣れているから、ミスでもない限りは波乱は起きない。自分はディフェンダーの方を選択。サブエースほどではないけど、若干HPが上がるので何もないわけではない。たった5%でも元の値が大きいと上がる値は大きいしね。
……大いなる闇の封印がいつ解けるかは知らないけど、もうしばらくはゲーム感覚で生きていけそう。まあ、せっかくのイベントだ。敵も味方も互いにビルドが変わっているだろうし、思う存分楽しむか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます