新生活応援パックで異世界で新生活!?
あに
第1話 新生活応援パック
新生活応援パック、29.980円!
これに釣られて買いました!
買いましたけど!
「どこここーーーーーーーー!!!」
新生活応援パックの中身はやはり『収納』は必需品ですよね。
お次はなんとなんでも分かる『鑑定』も必要ですよね!
やはり時代はネットからお買い物できるように『ショップ』!
さらになんとお洗濯やライト、ドライヤーなどが一つになった『生活魔法』!
これだけ揃って29.980円は安い!
でもこれだけじゃ心配なあなたにお得な情報!
これぜーんぶまとめて異世界で使えます。
「ふざけんな!」
「ふざけてませんよ?」
「俺は冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電子レンジがセットになったものを買いに来たのになんで異世界で新生活を送らにゃならんのだ!」
「困りましたね?返金・返品は一切お断りしております」
「いや!俺を帰してくれる?」
「そうだ!まだありますよ!ラストチャーンス!!」
「お!」
「ガチャでーす」
「おい!」
「ハズレなし!当たりばかりを揃えました」
「いや回せばいいんでしょ?」
「はい」
“ガチャガチャポン”
『金貨1000枚』
「大当たりー」
“カランコロン”
「やったーじゃなくてマジでクーリングオフお願いします」
「うちそれやってないんです!」
「ふざけてる?」
「いやマジで!」
「…」
「…」
「じゃ!」
「待てーい!」
「…はあ?」
「いや逆ギレすんなし、せめて街はどっちか教えろよ」
“ちゅポッ”
「あっち」
「まて!風でわかるか!待て!待って!」
「…ありがとうございましたー!」
マジどうしよう、俺、大学出てようやく就職決まったのに!せめて給料日まで頑張れば良かったのか?値段に釣られた俺がって!
マジで帰れたら訴えよう◯◯◯電機!
「あーーーー!!ここどこ!」
そりゃ地団駄も踏みたくなります。
新生活は異世界で?ふざけんな!
平和な日本が恋しい。
ってここ危ないんじゃないだろうな?
背丈より少し低い草が生えている。
とりあえずあっちって言ったからあっちに行ってみるか!
金貨は収納にはい…ったな!よし!
あーそうだあとショップで何か武器は?
売ってない!じゃー木刀は?あった!
って金が…ある!金貨だから結構するだろ!さ、30万!?え!1枚で30万だったら1000枚で…さ、3億!えっ!すご!じゃない!
とりあえず木刀しかないんだ!変なの出てくるなよ!
“ガサッ”
「そこぉ!」
「ピギッ」
「なんだこいつ?ウサギってツノ!そんな凶悪なツノ生えたウサギは異世界しかおらん!」
「待て待て!こんなとこにもこう言うの出てくるの?」
走れ!とにかく走って道を見つけないと!
すると急に視界がひらけた。
「なんとか道があって良かった」
道を見つけた俺はそこにへたり込んでしまった。
「さすがに異世界で街じゃないとヘヴィーだわ」
道は舗装されていない。普通の農道のようだがどっちに行けばいいんだ。
とりあえず追い風に乗って行くか。
テクテクと歩くが誰にも会わずに1時間が経過した。流石に疲れるな。
ショップで飲み物を買って飲むと、
「やっぱりコーラが最高だな!」
別に暑くも寒くもないようなそんな春の日だ。だが歩いてると汗が出てくる。
やっと馬車が後ろから来た。
「この先の街はどれくらいかかりますか?」
「さあなぁ。歩きだとわからんなぁ」
「馬車だとどれくらいですか?」
「今日中には着くっちゃね!」
「あ、なら乗せてもらえませんか?お金払いますんで」
「んぁ?いいぞ、乗れば、そんかし止まらんぞ?」
「はい!」
後ろに乗り込もうとすると鉄格子があってその中には奴隷?が入っていた。
そこにヒョイっと飛び乗る。
鍵がついていて逃げれないようになっている。
「奴隷か…」
可哀想に売られる運命なんだろうな。
「後ろのぉ!変な真似考えるんじゃねぞ?そいつらは犯罪奴隷だでよ!人くらいすぐ殺してまうでよ」
「うおー!危ねぇ!それ先に言ってよ!」
「アーハッハッハッ、それくらい目を見て判断できるようにならにゃこの先生きてけんからのぉ!」
ふぉぉぉ!舌打ちしてるし!こっわ!
でもとりあえず街行きの馬車に乗れて良かった!
俺は電子タバコにタバコを刺して吸うとようやく落ち着く。
そしてコーラが残っていたのでそれを飲みながら外の景色を眺める。
大自然だなぁ。
「おめぇ、前さ来れるか?」
馬車が止まったので着いたかと思って前に行くと、
「こいつら盗賊じゃけぇ、ちょっと待ってな」
「え?10人はいるけど?」
「まあ見ちょけえ、こいつらはこうやって追っ払うんじゃ!ウインドカッター!」
「うわぁ!魔法使いかよ!」
4人の足が切れて立てなくなっている。
「ほれさっさと逃げんともう一発行くぞ!」
「わ、わるかった!逃げるから勘弁してくれ」
「ふん!さっさといね!」
「分かったから!」
と、盗賊は草むらに身を隠した。
「わかったか?坊主?一つは魔法を身につけ解けば怖いものなしじゃ」
「生活魔法じゃダメ?」
「アーハッハッハッ!そりゃ便利だがそれだけじゃな!」
「あはは」
「よし行くぞ!坊主!さっさと街に行くべ」
「はい!」
俺も攻撃魔法を覚えないとと思った。
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