メゾン・ド・偉人〜俺が管理人を務めるマンションに偉人が集まるんだが〜

@marumarumarumori

プロローグ

俺こと、山吹伊織がマンションを継いだのは、つい一週間前の話だ。

元々、このマンションはじいちゃんが管理していたものの、そのじいちゃんが亡くなり、俺がそのマンションを受け継ぐことになった。

まぁ、マンションを受け継いだのはいいものの.....


「中々、入居者が来ないんだよな.......」


入居者が来ないのが現状であった。


「はぁ.....どうしたもんか」


そう呟きながら、マンションを見上げる俺。

こんなにもいいマンション、他にはないと思うけどな.......

それに、心霊系の要素とかも皆無だし......何でだろ?


「ま、暇だし......歩きながら考えるか」


何とかして、入居者を集めないとな。

そう思いながら、歩いていると......


「ん?」


どこかへと続く小道を発見するのだった。


「何だ、この道.......」


そう思いながら、その道を歩いていくと.........その道の奥には、小さい祠があった。


「うわっ!?かなりボロボロだな〜」


こんなに古びた祠って、この近くにあったっけ?

それよりも.......


「とりあえず掃除をするか」


そう言った後、俺は来た道を引き返し、掃除道具とDIY道具を手に取り、そのまま祠へと戻り.....祠を掃除した後、祠を修理することに。


「ここまでボロボロなら、修理したっていいよな?」


神様だって、こんなボロボロの祠に居たくないよな。

そんなことを思いながら、修理すること数十分後


「出来た!!」


俺は、無事に祠の修理を完成させたのだった。


「いや〜、我ながらいい出来栄えだな」


自慢げに俺がそう呟くと


〈ありがとう......〉


という声が、どこからか聞こえた。

そして、その祠が光り輝いたかと思えば.....


「.......アレ?」


俺は、小道の場所に戻っていた。

しかし......


「道が.....消えてる?」


祠へと続く道は、何故か消えていた。


「さっきの祠は........何だったんだ?」


まさかとは思うけど.....幻、なのか?

いや、そうとしか思えない。


「.....帰るか」


そう呟いた後、自宅への帰路に着く俺。

だが.......この時の俺は知らなかった。

祠を修理したことがきっかけで、俺の人生が変わることを......

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