第18話 暇と退屈の倫理学

 カクヨム内のやりとりで教えていただいた『暇と退屈の倫理学』(國分功一郎)を新潮文庫版で読み終えることができた。


 メモしておきたい章節。

 第二章 99頁 トイレ革命 *子供

 第三章 143頁 グラムシによる禁酒法の分析 *フォード

 第六章 306頁 時間とは何か? *瞬間


 三つ目の「第六章」は、カクヨムに「僕も自意識の始まりについて考えてみた」(*1)を投稿し終わったばかりの僕には、注目に値する節であった。


 最初から最後まで、ずっと面白い本であった。面白い本はあるけれど、ここまで読んでいる間中ずっと強くという本は、僕には珍しい。

 この本を読んでいる時間は全然「退屈」じゃない時間であった。

 さて、この本のタイトルには「倫理学」ともある。僕が、この言葉で聯想できる言葉を書いておこう。

 これは一つの見方に過ぎないのかも知れないが、哲学・倫理学・美学は隣接した学問である。重なっている領域もある。そういうことを言えば、哲学・心理学も隣接している。実験心理学が発達する前には内省的(?)心理学だったらしいし。というか、そういうことを言えば、哲学は全ての学問の祖である。そして、倫理学と言えば、カントである。イマヌエル・カント。そう言えば、僕は未だにそのカントの本を読んだことがない、岩波文庫にも色々入っているのに。

 いま、Wikipediaの【イマヌエル・カント】の項を開いてみたら、「影響を与えた人物」のところに「村上春樹」(*2)との記述(西暦2014年4月8日23:30)。そうなんですか?


*1 「僕も自意識の始まりについて考えてみた」[ https://kakuyomu.jp/works/16818093074758659265 ]

*2 僕が読んだことのある村上春樹作品は、『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『1Q84(「BOOK 3」は読んでいない)』『パン屋再襲撃』『神の子どもたちはみな踊る』。

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