第6話 ソナチネ
幾つか僕の文章を読んできた人は気づいていると思うが、マンガ、アニメ、ゲーム、どの形式の作品にも疎いのである。音楽作品への知識も浅いし、近代文学でさえ、読んだものの数はたいしたことがないのである。
本を読むのも遅いのである。坪内祐三が『新書百冊』(新潮新書)で、ノーマン・マルコムという人の『ウィトゲンシュタイン』(講談社現代新書)を大学の哲学の九〇分の講義中に読了したと書いていたけれど、図書館で見かけたら新書版にしては結構厚かった。九〇分で読み終えるのは、絶対に僕には無理であろうと思った。
映画作品にも疎い。ただ、映画に関しては、北野武監督の「ソナチネ」をビデオで観たことがあるので、それでいいだろう、という感覚がある。「アウトレイジ」の第一作は映画館で観た。それから、小津安二郎監督の作品もテレビで幾つか観ているし、という感じ。
あの「ソナチネ」より優れた作品も世の中にはあるのだろうけれど、そんなには無いのではないか。「ソナチネ」を観ておけば、映画が達した或る水準を味わえたのではないか、というおかしいかも知れない自信がある。
小津安二郎監督の作品では「お早う」が良かった。杉村春子がスゴい。
映画作品は、何か勧められても、まあ観ないだろうなあと思う。腰が重い。それくらい、映画に親しみがない僕だ。
ああ、でも、そうだ。アニメ映画で言うと、「ドラえもん のび太と竜の騎士」は、とても面白い作品だったと思う。
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