第10話テストの神様

今週はテストの答案用紙が返ってくる週だ。

先ずは英語の成績。

タカシは思ったより点数が高く、94点と96点だった。

しかし、みすほは100点と100点。英語は負けた。

逆に国語はタカシは現代文100点、古典92点。

みすほ彼に負けた。

社会はタカシは世界史で100点、みすほ地理で、90点。

化学はタカシは76点で、みすほ生物が86点だった。

なんと、今回のテストは引き分けだった。学年順位も同率3位。

これは、どちらも予想していなかった結果だった。

もちろん、セックスもお預け。

2人はお互いの結果を賛えた。

英語のトップはみすほだが、タカシは国語の堀内先生から昼間、職員室に呼ばれて、

「杉岡君、君には期待している。次回もいい点数取ってくれ。夏休み前に、模擬試験がるから頼んだよ!」 

タカシは、

「かしこまりました」

と、返事したが、模擬試験の国語の成績は、85点だった。 


試験の答案用紙が全て返却されて、タカシとみすほはパスタ屋のグラッツェに行った。

タカシはナポリタン、みすほはボンゴレを注文。

タカシはいつものパスタをズルズル食べる。みすほはくるりと巻いてる。

「タカシ、今回はめちゃくちゃいい点数で良かったね。K大学も問題無いんじゃない?」 

と、言うと、口の周りがケチャップまみれのタカシは、

「たまたま、だよ。でも、この前の模擬試験でK大学はA判定だった。ちなみに第2希望のT医科歯科大学はD判定だったよ」

みすほクスッと笑い、

「じゃ、医師にはなれないね」

「うん。無理。オレは血を見ると目眩がするんだ」

「そんなんで、良く警察官を目指しているよね?」

「ま、夏休み補習が終わったら、うちに来いよ」

みずほは少し間を置いてから、

「うん。ただの遊びでね」 

「……」

2人は再びパスタを食べ始めた。

1800円タカシが支払い帰宅の途についた。

また、手を繋いで歩く。

みずほはいつもの、タカシの匂いで癒やされた。

早く、あの筋肉質の身体を裸にしたいし、この前の映画でタカシの股間を触っただけで、かなり膨らんでいた事を思い出した。

下半身め見てみたい。みずほは今考えていることをタカシ2に話したら絶対に痴女だと思われそうで、黙っていた。

2人とも、18歳の夏休み直前の話しである。

来週からいよいよ夏休み。だが、進学を目指す生徒は出欠どちらを選択してもいい、補習がある。

タカシらの、特進クラスは強制的に補習がある。


2年生の時にタカシは普通クラスだった。

しかし、2年生時に「被害者友の会」を結成して、放課後、自主的に勉強して打倒特進クラスを目指しており、被害者友の会のメンバー半分は特進クラスに進級したのである。

大学受験前のタカシにある難問が降り掛かって来たのは夏休みの頃だった。

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