メロンソーダの思い出

結音(Yuine)

メロンソーダ

 毒々しい緑色。


 わたしは、それを見ると、いつも そう思った。


 人工の色なのだろうか。

 口にすると、舌に色が付いてしまうのだから。


 べろっと、舌を出した時に けばけばしい色がついた状態なのは、なんとも不健康に見えた。


 そういえば、

 祭り屋台のりんご飴もそうでなかったか。


 あれは、口が真っ赤になった。


 吸血鬼のようだと笑いながら、子どもは はしゃいだものだった。


 🍈




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る