独りの心

結音(Yuine)

独りの心に闇が迫る

 たすけて……



 闇に落ちる。


 黒いもやもやが わたしを捉えに迫ってきている。




 ✶



 わたしだって、ほんとうは、皆と一緒に行きたかった。


 もっと、たくさんお話したかった。


 だけれども。

 それは、叶わないの。

 叶えられないんだ、この状況では。


 だって、

 周りの人が面白くないと思うの。


 わたしは、参加したい。


 けれども、

 周りがそれを望んでいるとは思えないわ。


 わたし、あのノリについていけていないと思うの。

 なんか、浮いちゃっていない?

 ほんとうは、溶け込みたいよ。

 仲間になりたいよ。

 だけど、

 なんか、空回りしていない?

 わたし、頑張れば頑張るほど

 煙たがられているんじゃないかって。

 そんなの、

 本当はどうかなんて分からないって?


 でも、

 誰からも声をかけられなかったら、

 直接、

 個人的に

 名指しで 指名されなかったら。

 それは、そういうことではないの?


 悲観にくれている?


 そうかしら?


 まずね、

 分からないのよ、ほんとうに。

 着ていく服から。


 あんなに楽しみにしていたのに。

 そんな 浮足立ったことバレてはいけないと思って、

 誰にも、相談できずにいて。

 でも、周りではちゃっかり そわそわ 準備している人達がいて。


 どうしても、乗り遅れちゃうんだな。





 ✶





 ※※※には なれない。





 ✶



 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る