たぶん妖怪の彼女

日向がいい感じだったから、

和室でだらだらしていた。


そうしたらいつの間にか部屋にいた君が

僕の腹に乗り上げて来た。


居心地の良い場所を見つけて香箱座り。

陽の光に照らされた毛並みがきらきら。


思わず撫でる。今日も素敵な手触り。

そうしたら、眩しそうにしていた目が開いた。



宝石みたいな淡い緑に輝く瞳。

綺麗だなァと見つめる。


目が合った。


君の瞳は力ある瞳だから

目が合うとピリピリするんだ。

それが少し苦手。


でもあんまり美しいものだから

ついつい見てしまって

気がついた君と目が合っちゃうんだ。


やっぱりピリッとしたから

ゆっくりまばたきして

目を逸らした。


君もゆっくりまばたきして

目をそらす。


だけど本当にほんとうに綺麗だから

また性懲りもなく見つめてしまう。


そして目が合う。

繰り返し。





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