生成AIについて思うこと~
ヨーダ=レイ
第1話 生成AIの問題ってさ、こうすれば解決なんじゃねえの?
二次創作界隈の作者と生成AI周りの話をしてて思ったんだけど、現状の生成AIが引き起こしているとされる諸問題、大半が『使う人たちのモラルの問題』なのよね。
ネットの人たちがやってたことのうち「本来はダメだけど、規模も精度も質も大したことないから御目溢ししてもらってた」という範疇の行為が生成AIで極端に効率化した結果、規模と精度と質が桁違いに上がってしまって御目溢しできなくなったために問題が起きているわけで。
「AIが普及した結果、創作者の権利や尊厳が踏み躙られる」「AIにはリスペクトがない」って懸念だけど、そこも大して変わらないんじゃないかなあ。だいたい「創作者の権利や尊厳」「リスペクト」みたいなふんわり概念is何? 誰かの権利や尊厳を尊重できるような人たちが著作権侵害とか、解釈違いの誹謗中傷とか、気に喰わない漫画燃やしたりするの?
AI推進派みたいに言われる過激な人たち(個人的にはAI推進してるどころか足引っ張ってる連中だと思ってるけど)もさ、あの人たちって要するに『Web創作ジャンルで挫折してきた人たち・不満を抱えてきた人たち』でしょ? だからつよつよ絵師みたいな成功者を目の敵にするわけで。
Web創作の初心者の芽を摘む最大の原因は「誰からも見向きもされないこと、思ったような評価を得られないこと」であって、それに対してWeb創作界隈の住人たちはどんな態度をとってきたかといえば「身の丈に合わせて満足してろ、それがイヤならもっと良い作品を創れるように勉強・練習・努力をすればいいじゃん(まあ俺は努力してきたけどネ)」「誰もお前に創ってくれなんて頼んでない、イヤならやめれば良いじゃん(代わりならいくらでもいるし)」。Web創作界隈ってそういう『立場の弱い人たちの尊厳を平気で踏み躙る冷酷な世界』なんだよ。
今の状況もそういう歪な構造が放置され続けて積もり積もった結果、AIという都合の良い道具が現れたからいっとき爆発してるだけで、そこについて誰ひとり省みてないじゃないのよさ。仮にAIじゃなくて「頭の中のイメージをそのまま作品にしてくれるマシーン」が発明されたとしても、参戦してるメンバーがちょっと違うだけでほぼ同じ問題が起きてたんじゃないかしらん。
そこが変わらない限り、いくら優秀な生成AIが出来たところで使う道具がAIに変わるだけで、センスある奴はAIを使ってもっと凄い作品を作るし、センス無い奴はどんなAIを使っても相変わらず見向きされないまま何も変わらない。むしろ作品の質が総じて上がるし、生成AIは人間の作者みたいに「リスペクト」とかいう変な遠慮しなくてもいいんだから、作品を消費するだけの「お客様」にとっては都合が良いんじゃないのかな?とすら思ったりして。
まあつまるところ、『生成AIが引き起こしているとされる諸問題』って実はAIの技術的な問題とは殆ど関係が無くて、AI使う/使わないに限らず、これまでネットを利用してきた人間すべてのモラルが多少なりともまともだったら問題なんか殆ど起きなかったんだよね。本当に皮肉すぎる。
現状の生成AIの問題、「生成AIは二次創作を一切できない、なんらかの著作物や肖像権が関わる生成物は文章も画像も音楽も一切生成しない」というポリシーが敷かれたらだいたい解決するんじゃあないの?と思ったり。他人の権利が侵害されるのが問題なんでしょ? じゃあ著作物や肖像権が関わる生成物が一切生成できなければ良いだけの話だよね。
まあそこの整合性をどうやってとるのか、出来るもんならやってみろ感があるけど、R-18ジャンルに関しては出来てるから一応可能なんじゃないかな~とも思う。まあ二次界隈に入り浸ってるわたしみたいな人間としてはとても困るけどねw
(「じゃあ人間の手による二次創作は良いのかよ?」って話にはなるけど、まあ皆都合悪いことは平気で無視するし誰も気にしないでしょ)
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