第5話 俺様、一攫千金!
さてと、また王都にやってきたぜ。
今度は自信にあふれる俺様、超いい気分。
トーナメントとやらがあるらしいな。
トーナメントにはいろいろと参加資格が……。
「誰でも参加歓迎……ねぇ」
ちなみにレベルというのはこの世界の実力を客観的に表したものでほぼ絶対的にレベル差が実力差であることは明らかだ。
まぁ稀にレベル差があっても魔法や戦い方の違い、間合いなどによって勝敗がレベルを覆すことがない事もない。
俺様がレベルを確認する方法は俺様自身が念じることだ。
戦いである程度実力がついていると相手のレベルも見ることができる。
まぁ俺様のレベルをみて精々絶望することだな。
「優勝賞金は……なるほど、いい金額だ。他にトーナメント関係者ができることなら何でも一つだけ願いをかなえると……ふむ、悪くない条件だ」
といってもトーナメント関係者にできることなんてたかが知れているからあまり期待はしないでおこう。
俺様はトーナメントの受付会場にやってくる。
「どうもこんにちは!」
「うお」
元気よく挨拶してくる受付嬢の女。
三つ編みで、スタイルは良く、顔は……かなりかわいいな。
「どうかされましたか?」
「あぁ、トーナメントに参加したくてな」
「それならここで大丈夫ですよ!」
ニコニコ笑顔でそう言い放つ彼女のいいひとオーラから俺は感じる。
こいつ……処女だな。
俺様は顔がにやけるのを堪えながらトーナメントの参加表にすらすらと記述事項を書いていく。
「はい、ボルクスさんですね。一回戦は明日の予定です!」
「おう、そうか」
「頑張ってくださいね!」
「あぁ」
よし決めた。優勝賞金とこいつの処女をもらって三日三晩犯そう。
ぐふふ。
安い宿で寝泊まりした後迎えた翌日。
一回戦の相手はあいつか。
俺様は観客がところせましと俺様を囲うように周囲に並んでいるコロシアムという建物の中央から出場する。
装備は残りの路銀全て、つまり有り金全部を使って一番いいものを買った。
まぁよっぽどのことがない限り倒せるだろう。
俺様の向かい側から登場した女魔法使いは華奢な感じだ。
うーん、見た目は悪くないが、スタイルが微妙だな。
などとどうでもいいことを考えながら俺様は剣を適当に構える。
相手も相手で呪文の詠唱の構えだ。
俺様のレベルを見てびくともしないだと。
ぐぬぬ。
俺様は集中して相手のレベルを見る。
「お……俺様よりレベルがたかいだとぉおおおおおおおおおおお!?」
わずかに二つほど俺よりレベルが高い。
俺様の叫びを聞いて相手はほくそ笑む。
遠距離戦術でしかも俺様よりレベルが上の魔法使いとは何たる不幸。
はあと俺様は溜息を吐いた後必死になって考える。
もちろん相手の超カッコいい炎魔法を全力で走って避けながら。
よし、一か八かだ。
俺様の超必殺をいきなり食らわせてくれる。
「くらえ必殺……えぇと斬撃!」
俺様は相手との距離を一気に縮めて斬撃を食らわせる。
斬撃は相手に見事届き、一撃で撃破した。
うん、相手の服も見事に裂けていいかんじ。
「ガハハハハハハ!勝利!」
わーっと周囲の観客が沸くのを横目に俺様は続いて二回戦、三回戦と見事に勝ち抜き、続く決勝戦。
「私の名はブルマ仮面…………貴様もブルマは好きか?」
「別に好きでも嫌いでもないだろあんなもん」
俺様はブルマを頭からかぶったパンツ一丁の変態の戦術がほとんど効かなかったので、俺様は見事優勝した。
「俺様の優勝だ――――――!」
そしてご褒美に見事ありつくのだった。
ぐふふふ、あまりにも刺激が強いので諸君らにはこれ以上語るまい。
ただまとまった金が手に入ってとてもすっきりしたことだけは言っておこう。
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