第21話 暗所
群馬県 とある山中 二十時
山田「なんで俺らが山でゴミ拾いしなきゃならねぇんだ」
姫野「仕方ないでしょう?本部長が犯人撃っちゃったんだから」
山田「あれは...強盗から被害者を守るために...」
釜野「いいからさっさと終わらせましょう、夜とはいえ、おれたちは謹慎中ですから」
先日、新宿の宝飾店にて、強盗立て篭もり事件が発生した
犯人は刃物で客を脅し、占領した
1時間後山田は犯人へライフル銃を向けて説得を試みるが一切の効き目がない
窓から犯人の頭が見える、その瞬間を狙い、山田は犯人を無許可で撃ち殺した
よって山田率いる捜査チーム総員は謹慎処分となった
不良「ふぅ~!!」
ぴかぴかと光る高級車でやってきたのは地元の不良集団だった
釜野「何だ一体」
不良の乗った車はバンバンと爆音を鳴らしながら釜野たちのところで停まった
不良「ゴミ拾いっすかぁ?大変すねぇ!」
へらへらとゴミのようにあざ笑う不良たち
すると、不良は空になった缶ジュースをポイっと投げ捨てた
不良「これもよろしくっすぅ!ギャハハハ!」
不良たちは汚い高笑いをあげ、高級車は去っていく
山田「ごみ共が」
山田は拳銃を取り出し、高級車を撃ちまくった
バンバン!夜の田舎に響く銃声
釜野「お、おい!!!何やってんですかぁ!」
釜野は必死に止めるが山田は止まらない
高級車はガードレールに直撃して、停止した
不良「う、うぅ...」
運転手や他のメンバーは死に、缶を捨てた者だけが大怪我を負い生き残った
山田「降りろ!こらぁ!」
山田は嫌がる不良を引きずり降ろした
山田「おれらは!ゴミじゃ!ねぇんだよ!」
リズムよく不良の顔面を殴りつける山田
釜野「姫野!本部に通達しろ!」
釜野は山田を取り押さえた
釜野「やめ、やめろ山田さん!!」
ドゴ!流れ弾が直撃し釜野の鼻が折れて、のたうち回る
気づくと、不良は動かなくなった
山田「あーあ、埋めないと」
山田は高級車に不良の死体を詰めて、どこかへ去っていった
姫野「釜野さん!」
姫野が釜野に駆け寄る
釜野「本部には通達したか...?」
姫野「しました!もうすぐ応援が来るはずです!」
釜野「山田さん...一体どこへ...!」
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