前のエピソード――第11話　なんか幼馴染の手から火が出たんだけど、どうやらこの幻覚は幻覚ではないらしい。

　今回の話は内容自体は短めです。

　文字数が多くなりましたので二部構成でお送りします。

　悪しからず。

　3月29日修正です。3部構成になりそうです。

　すみません。

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「そうと決まれば特訓だよ！」

　いや、何のだよ！

　いきなり特訓とか言われても何がなんだか……

［スキル『成長速度上昇レベル１』を獲得しました。］

「質問だけど、その通知ってやることほとんどに聞こえるんだよね？」

「えっとそうだけど。なんかだんだん除外されていくんだよね…それは嬉しいんだけどね？でもだからちゃんとしたことは分からない」

「う～～ん……それじゃあステータス、ステータス見せて！」

「まあ別にいいけど……」

　なあ、叡智だっけ？沙耶だけに俺のステータス見せれるか？

　俺はあの鬱陶しいの見たくないから彼女だけに見せてやりたいんだが……

［スキル『情報共有レベル１』を獲得しました。］

［スキル『情報共有』を使用します。対象：三倉沙耶。］

　一々報告してくるのはやめてほしいんだけど……

　うるさいったらありゃしない。

　これならまだ幻聴の方が救いはあった。

　こんな摩訶不思議なことに巻き込まれて、ごく普通の一般高校生が平常心でいられるだろうか？もしくは素直に喜べるだろうか？いや喜べない。

「ふむふむ。なるほどね分かった！特訓プラン作ったから一緒にやろ！」

　拒否権は……あ、はいなかったですね。

「はあ。分かったよ。特訓に付き合うから」

「むっ！これは習くんのための特訓なんだからね！」

「了解しましたよっと」

　今日は両親の帰りは遅いのでまあ幸い時間がある。

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［スキル『水泳レベル１』、『水圧耐性レベル１』、『水中移動レベル１』、『水中運動レベル１』、『抵抗軽減レベル１』、『水流移動レベル１』、『体温調節レベル１』、『潜水レベル１』、『身体能力レベル１』、『環境適応レベル１』、『腕力レベル１』、『水耐性レベル１』、『方向転換レベル１』、『再生レベル１』、『生命力レベル１』、『体力再生レベル１』、『浮遊レベル１』を獲得しました］［スキル『水泳レベル１』、『水圧耐性レベル１』、『水中移動レベル１』、『水中運動レベル１』、『抵抗軽減レベル１』、『水流移動レベル１』、『体温調節レベル１』、『潜水レベル１』、『身体能力レベル１』、『環境適応レベル１』、『腕力レベル１』、『水耐性レベル１』、『方向転換レベル１』、『再生レベル１』、『生命力レベル１』、『体力再生レベル１』、『浮遊レベル１』を獲得しました］

「うわあああああ！うっせえええええ！」

　誘われたからって近場にあるのジムのプールにやって来たが、それが間違いだった。

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［スキル『水泳レベルMAX』、『水圧耐性レベルMAX』、『水中移動レベルMAX』、『水中運動レベルMAX』、『抵抗軽減レベルMAX』、『水流移動レベルMAX』、『体温調節レベルMAX』、『潜水レベルMAX』、『身体能力レベルMAX』、『環境適応レベルMAX』、『腕力レベルMAX』、『水耐性レベルMAX』、『方向転換レベルMAX』、『再生レベルMAX』、『生命力レベルMAX』、『体力再生レベルMAX』、『浮遊レベルMAX』に統合しました。］

　ハアハア、、、うるさいｯ……

　えっと……マジで鼓膜壊す気か……

［水に関するスキルの複数所持を確認しました。］

［複数のスキル獲得条件を達成しました。］

［数件のスキルを入手を実行します。］

［スキル『水流操作レベル１』、『水圧利用レベル１』、『放水レベル１』、『水量調整レベル１』を獲得しました。］

［規定数の水関係スキルが最大レベルに達しました。］

［統合進化を開始します。……成功しました。］

［規定数より4過剰なスキルを確認、統合したスキルにレベルを引き継ぎます。］

［成功率２パーセント、開始します。……成功しました。］

［ユニークスキル『水操作Ⅱ』を獲得しました。］

［規定数のステータス強化スキルが最大レベルに達しました。］

［統合進化を開始します。…成功しました。］

［ユニークスキル『卓越基礎能力』を獲得しました。］

　……うる……………さ……………い……

「ありゃりゃ、習くんギブアップしちゃった？」

「だ、大丈、夫、、だよ？」

　俺は強がった。それもまた間違いだった。

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　ここはジムのトレーニングルームだよな？

　運動って大体水泳でできるんじゃないの？

　あと、この幼馴染マジで連続で運動させるとか何を考えてるんだろう。

「ここで運動系をマスターしてもらいます！」

「いや、いらないから。俺別に望んでないし。ていうか大体はさっきの水泳でマスターしただろ。もうやらなくていいから。」

［スキル『叡智』を発動します。］

［回答します。一度に入手できるスキルは18個に限定されます。］

　何で？中途半端じゃないか？

　何か理由があるのか？

［回答します。電子殻のM殻における最大電子配置数に依存しています。］

　いや面倒くさいって。

　何妙にリアルな話してるんだよ。

　俺今は勉強したくないって。

　あとそれ高校通ってないやつはわからないだろ。

　てか何でM殻から？意味不明なんだけど。

［回答します。M殻というのは……］

　いやいいから。説明しなくて。

　習ったから知ってるし。

　それに一々そういうところまで説明されてもだるいだけだよ？

「…でも今のうちにやっておいた方が学校生活が快適だよ？多分通知が減るんじゃないかな？」

　今少し考えてから話しただろ。

　全く都合のいい幼馴染だこと。

　でもそれは……確かに……

　そうだとしてもなあ、今でさえ鼓膜が破れそうなのにこれ以上はさすがにキツイ。

　どうしたものか……

「さあ！レッツゴー！」

　この幼馴染は話すら聞いてくれないらしい。

　もうどうにでもなれ。

　というかだ。

　この幼馴染は運動以外に思いつかなかったのだろうか。

　流石にこれはスパルタが過ぎるのでは？

　二分後……

［スキル『耐久増強レベル１』、『筋力増強レベル１』、『代謝向上レベル１』、『血行向上レベル１』、『免疫レベル１』、『健康促進レベル１』、『負荷軽減レベル１』、『継続レベル１』、『回復速度上昇レベル１』、『疲労回復レベル１』、『疲労耐性レベル１』、『疲労軽減レベル１』、『苦痛耐性レベル１』、『苦痛軽減レベル１』を獲得しました。］

　　　　　　　　　　　　　　　　　　︙

一時間後………

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［スキル『耐久増強レベルMAX』、『筋力増強レベルMAX』、『代謝向上レベルMAX』、『血行向上レベルMAX』、『免疫レベルMAX』、『健康促進レベルMAX』、『負荷軽減レベルMAX』、『継続レベルMAX』、『回復速度上昇レベルMAX』、『疲労回復レベルMAX』、『疲労耐性レベルMAX』、『疲労軽減レベルMAX』、『苦痛耐性レベルMAX』、『苦痛軽減レベルMAX』を獲得しました。］

　耳が痛くなくなってきた。

　スキルの影響もあるのだろうが、もう神経が麻痺してしまっているんだろう。

「よし！いい感じだね～～♪次はお料理だよ！」

　え？まだ続くの？嫌なんだけど……