第33話 ミオが妊娠?
オレの手からミオは離れてしまった
「あーあなんか泣いてらぁー」
「何の夢見てんだろうなぁ」
葵と松前と大吉はアフタヌーンティーを楽しんでいた
葵が名古屋へ仕事へ出向きアップルパイの美味しい店から
手土産で買ってきたのだ
「オジジ様は甘いのは?良かったっけ?」
葵は大吉の体を心配する
糖尿病予備軍だからだ
「少しならたべたいし、
紅茶はさとうぬきだし
アレコレ我慢するとストレスになる」
「・・・そうだね、少し食べる?
陽向汰も起こそうか」
「イヤイヤなんの夢見てるか知らんが泣くほど辛い夢なんじゃな、せっかくだから泣かせとけ」
「うーんうーん」
「今度はうなりだしたぜオジジ」
「ほっとけほっとけ!」
「でも気になりますね、どんな夢なのでしょう」
松前が呟きながら陽向汰の寝ているソファーに近ずいた
葵も寝ている陽向汰に近寄り見下ろす
「女に追いかけられてパンツ引っ張られてる夢じゃないかぁ〜ハハハ引っ張られてるのはパンツだけか?アハハ」
大吉はテーブルから陽向汰を見て笑う
ぅぅぅぅぅぅぅぅ
苦しそうに陽向汰はうめいている。
「ミオ、その腹・・・」
「やだぁ、恥ずかしい、わかっちゃったー」
「スイカに例えられそうな腹って?」
愕然と陽向汰が言うもう絶望感しかない。
「勿論スチュアートのこ、ど、も♡よカレは男の子だったら武道女の子だったらお茶やお花を習わせるって張り切ってるの」
ミオは嬉しそうに呟いた。
「な、なんでオレじゃダメなんだ〜」
「当たり前じゃん陽向汰だったらエロ教室とか行かされそうだし論外論外‼️、しかも父親はいるのよ!!スチュアートって夫が❤」
「ミオは誤解してる
話を聞いてくれ、違うんだ
ミオには俺の子を産んで欲しかった、なんであんなイギリス男が良いんだよ」
「しつれいね!
スチュアートは子供をくれたわ
ずっとずーっと欲しかったもの、念願のこ、ど、もと家庭よ。
陽向汰が気にも止めなかった家族よ」
「俺が俺が育てる
ミオといっしょにミオが産むんだったら俺の子だ」
「は?バカじゃないの
青い目に金髪よ、どちらの遺伝子持って生まれるかわかんないけど笑
正真証銘陽向汰の子じゃないワ
Ww𐤔ʷ 🤣 ʷ𐤔wW」
「それに父親がちゃんといるっていってるでしょ、なのになんで陽向汰なのよー、訳わかんない事
言うの?変よ!父親は彼よ」
「ミオ、ミオ、
俺が悪かった。
悪かったよ
行かないでくれ」
そんな寝言を聞き葵が笑う
ぷっぷぷひ
いい事思いついた
葵は意地悪な顔をヒクつかせ
大吉と松前に耳打ちする。
「そうだな、ちょっと反省じゃ足りんな!!」松前もウンウンとうなずいた。
「なんかサ
陽向汰のヤツめミオちゃんが
スチュアートの子を妊娠した夢を見ていると思うんだ
だからさ彼女の気持ちと
陽向汰の気持ちを知りたい
って思うワケよ」
「陽向汰は、ミオちゃんを
手放したのを後悔してるのは分かるが彼女はどうだろう」
「儂はスチュアートの方が良いと思うが、陽向汰はワシの孫だし
ミオが孫の嫁になって欲しいとも思うんだ!」
それから何時間か経つて、陽向汰が目を覚ました。
目は腫れて疲れた顔をしている。
「あ〜夢だったのか」
悪夢にうなされ続けたのだと
現実に戻りホッと安堵の顔をする。
ドタドタと足音がして陽向汰は咄嗟に寝たフリを決め込んだ
「陽向汰、陽向汰」
ミオが慌てて駆け込んできた
フンワリとした陽向汰の前髪を跳ねてミオの手が陽向汰の
おでこを触って来る
「頭打ったって!!」
わざとらしく葵も慌てて入ってきた。「陽向汰、大丈夫か?あたま」
「えーーー?オレ頭打ったの?」
寝たふりしていたのも忘れて顔を上げてさけんだ
「そうですよ、ドアを開けたらぶっ倒れて
おチン〇ンも打ったのでしょう?サロンパ〇貼っておきました、剥ぐ時はお湯に浸かってユックリと剥がしてくださいね
あ!!そうそう
おケッにはすり傷切傷に
オロナ〇ン軟膏を塗ったくって
おきましたよ。」
あーケツがベタベタしてるのはそれか
あーサロンパス?それでおキンキンがスースするのか陽向汰は納得した
「品物が真っ直ぐにならなかったので苦労して貼りましたが
伸びる時はかなり引っ張って
痛いかも知れませんご注意ください。」
「だ、誰が貼った?
俺のタ〇に?」
「残念ながら私です
ミオさんではありませんヨ」
松前がメガネをクイッと右手でつまんで言った。
ミオは俺の切れ痔に消毒液を吹っかけた女だ、オキンキンに
サロンパス貼るくらい朝飯前にやってのける、ハズ!
と陽向汰は思って聞いたのだった。
「そ、そうだったのか?ありがとう松前デモ!」
"「ありがた迷惑じゃね?絶対ワザとだ!」"
陽向汰は小声で呟いた、折れる訳ないだろ。
ふと陽向汰は視線に気づくとミオは
「大丈夫なの?おキ〇キン」
と陽向汰の下半身を見て言った。陽向汰は手でキ〇キンをかくし、
「真ん中の足は鍛え方が違うからこれくらい大丈夫‼️」
と自信ありげにガッツポーズ
「じゃあ大したことなさそうだから行くね」
にっこり笑ってミオはおなかをさすった
「え?」
陽向汰はまさかの表情を浮かべミオの腹を食い入るように見た
「スチュアートが待ってるからー行くね」
きびすを返すミオを陽向汰はパパッと立ちその手を掴んだ
破れパンツ一丁で、慌てて前をかくすがケッは、うっぽんぽん
ケッかくしたら前がうっぽんぽんだ、どっちか選ぶなら当然前
「ミオ、お、俺じゃあダメか?」
ミオは陽向汰のまさかの一言に大きく目を見開いた。
「え?」
「お腹の子の父親、オレじゃあダメか?」
「陽向汰何言っ・・・てるの?」
目が青くても金髪でもミオが産むのなら俺の子だと言える
後悔したくないんだ
あ〜コイツ夢とゴチャゴチャになってるな、松前と大吉と葵は目配せをしてニヤニヤする
「え?そ、それって?」
「俺、ミオが好きだ
誰にも渡したくない
ミオの一滴の血さえ愛してる」
「はぁーはぁあー!ん?でもなんでお腹に?
妊娠してるって話なの?」
「妊娠してるんだろ
お腹撫でてるじゃないか!!」
ミオはꉂꉂ プププと笑いながら
時計を指さした
陽向汰はそのまま時計をみる「もう19時よ」
「だからなんだよ」
「お腹がすいたからお腹を撫でたのよ!!」
「え?妊娠してるんじゃなかったの?」
「は?誰の子を妊娠するっていうのよ私まだ未婚よ、つまり結婚相手、もしくわ彼氏がいないのヨ アホ
ひとりじゃ妊娠できないの
しらないの?」
「ス、スチュアートとの子じゃあないのか?!」
「ꉂwは?
スチュアートとは昨日会ったばかりよ しかも友達だし
いくらなんでも妊娠までの期間早くない?」
「え?あ、そう・・・だっケ」
「ってか、馬鹿じゃん
子供って作らないと出来ないじゃん、私つくってないもん
アンタみたいに!」
「へ?」
「まあコレからは分からないけど彼氏出来たら速攻
結婚したいし」
「だからサ
オレじゃあダメ?」
・・・
「あんなに嫌がった結婚する気?」
「嫌がったわけじゃないから
早いと思ってただけ!!」
「そうなの?」
ウンウンと陽向汰は切羽詰まった顔で頷く
ミオの審判をそこにいた誰もが固唾を呑んでみまもっている。
「でも、一夫一婦制は嫌なんでしょ、無理だワ」
「いや、俺が間違っていた
ミオさえいれば良かったんだ
ミオと作る家庭さえあればいい」
「・・・わしからもたのむ
ミオ、ワシの孫になってはくれんか!」
御歳84歳になる祖父大吉が頭を下げるのを見てミオは慌てて大吉の傍にかけより
「おじい様。頭を上げてください」
大財閥の嫁にと望まれて普通の女子なら断らないだろう
ミオも陽向汰が好きだった昔がある
しかし女の子遊びをコレでもかと繰り返した彼を受け入れ彼と家庭を上手く回していけるのだろうか?
そんなミオの気持ちをくんでか大吉が口を開く。
「ミオの不安は分かる、もし陽向汰が一度でも浮気をしたならワシが陽向汰を勘当し追い出す、だからミオは倉科家に残るようにする出て行くのは陽向汰じゃ」
「え!!」
陽向汰の素っ頓狂な声に
「不満かふまんか?😤💢」
大吉がカッを入れる
「も、勿論デス‼️
心を入れ替えます。ミオが許してくれるのなら」
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