第22話 ミオついに入院スル

「な、俺と付き合おう」

冬華の言葉にツイうんと言いたくなる、デモ私は冬華を好きなんだろうか?

イヤイヤじゃあ陽向汰の事は?好きなんだろうか?悩みに悩む


ん?悩むって事はすきじゃないんじゃないか 錯覚 か?知り合いとして好き、弟みたいで好きなんじゃないか?

もう結婚したい年頃、もう後はナイお年頃、友達で独身は私だけ?焦ってるだけじゃないのか私?


母に相談する

「じゃあ結婚相談所に行ったら

私はお父さんが大好きだったから

職場もやめてお父さんを追いかけて来たの、逃がすかーと思ってね

ハハハ何よりお父さんが好きだったよ、でもアンタにはそんなオトコ居ないんじゃ、人生つまんなくない?

アンタには時間がないし

迷う暇さえないでしょう」

母は軽くそう言った!

どうやら追いかけるのは母親似らしい



「そっか第三のオトコか

よっしゃゃゃ〜!その手があった///」

ミオは婚活しょうと決心した

そんなある日

ミオは買い物に出た、然ししばらくおとなしかった腹の痛みがジワジワと襲ってきた

ヤバイ来た!!ミオは早々に会計を済ませ店を出る

相変わらずのポンコツカーはポンコツのままだ


座席は取り替えられ3万もした。

果たしてこのポンコツカーにいくらつぎ込んだか分からない。


家に着いたら安心したのか

一気に痛みが増す、下腹部は腫れ上がり1箇所にまあるいソフトボールくらいの硬い膨らみが出来てきたうぅぅ。゚痛ーい。


ドンドンドンドンドン

誰かがドアを叩く音に声も出せずにのたうちまわる

「ミオ居るのか」

陽向汰の声がしたバンと開かれたドアに安心する。気が朦朧としてきた。

少しして

激しいサイレンがなり響き、ドカドカと何人か入って来た血圧「ええ"200」

ミオは思わぬ高血圧だった

「た、高過ぎる」

「このお腹のコブはいつできたのですか?」


ミオは生汗を垂らしながら「1時間前、1時間前」

と答えるが

又隊員は聞いてくる

「このお腹のコブはいつできたのですか?」

「だからァ💢1時間前1時間前」とまた答えるが又聞いてくる

「イラッ💢だからァ1時間前だってバ」

隊員にはミオが何言ってるのか分からないらしい

隊員は聞くのをやめて担架にミオを乗せ救急車は総合病院に向けて走り出した


その時陽向汰の「た、助けて下さい」と涙声が聞こえた

ミオは耳を疑ったあの陽向汰が泣いている❓


「倉科さん病院着きましたよ」

ドアが開くと沢山の医療系の人がいてテレビで見るブルーコー〇"そのままの光景があったそれからCTを撮ったり沢山の検査が終り手術室へと運ばれた

初めて入る総合病院の手術室はガラス張りで人の動きが見える、点滴の痛み止めがきいているせいか気持ちは落ち着いていた。

なん部屋もある手術室は、真夜中なのにたくさんの人が働いていた

出頭医の女の先生が

挨拶して来た「出頭医の山下です」ミオは綺麗な先生だなと思った


「麻酔科の田中です

今から数を数えます1」


ミオは2を聞かぬまま麻酔が効いてきた

目が覚めたのは朝だったなんと9時間の手術だった

ふと気づくと陽向汰が椅子に座ったままで眠っていた

「え?一晩中つきそってくれたの?」

ミオがじーっと陽向汰を見ていると

「うう"ミオガンバレ死ぬな」

陽向汰が呟くと目からポロッと涙が垂れていた

「ひ陽向汰」

ミオが呟くとハッとしたように陽向汰は目を開けた。


陽向汰は駆け寄り

「お前腸が破けてたんだぞ」

ああ、あの流れるように丸くなったボウルの正体は腸が破けて溜まっていたのか

痛いはずだ


「心配かけてごめん

それからありがとう救急車呼んでくれて」ミオは酸素吸入しながら呟く。


「そんな事なんでもない

様子見に行って良かったよ」

本当は男といるんじゃないかと見に行ったんだが、行って良かった。


陽向汰は安心した様に笑った

それから一週間が過ぎても陽向汰は毎日来てくれた

着替えは病院のをレンタルで頼んでいたから洗濯物は無かった下着は病院のコンビニでまとめて購入、そんな毎日が過ぎ順調にミオは回復して行った


ふとナースステーションの前を通ると

女性看護師達の話し声が聞こえてきた

「西尾先生絶対あの人とデキテルワ」

「何で分かるのよ」

「あの資産家のムスメよ」

「冬華先生冷やかしてみる?正直モノだからすぐわかるわよ」

ああここは冬華の勤める病院だったのかとミオは思った

スッカリ元気になったミオに長年悩まされた腹の痛みはもう来ない。

「見にいくわよ」

そう言って立ち上がる看護師の後ろをミオもついて行く


ちょんちょんちょんと壁から看護師の顔が縦にならんで覗くミオも一緒に顔を覗かせる、すると看護師の姉さんが

「ホラいたいた先生よ」

他二人の看護師も頷く

どうやら冬華は人気あるらしい




「何処行ってたんだよ探したぞ」

部屋に帰ると陽向汰がミオの好きなガトーアンリのチーズケーキをテーブルに置いて不機嫌な顔をして待っていた

がイテテ

「どーしたの陽向汰」

お尻を押さえた陽向汰を不思議そうに見る

「最近キレ痔になって痛いんだよ」

ミオは「ボラギノー〇使えば?」

「いや使ってるよ

今手元に無いんだよ」

陽向汰はイテテイテテと尻を撫でながらヒッヒッと言う

「つまりキレてんだよねケツ

消毒しとこうか」

ミオは消毒スプレーを手にする

「しみないか?」


「何時も使ってるし大丈夫よ手の消毒だけど痛くないよ知らんけど」

「早く出しなよケッ」

そりゃぁケツの中心の傷と手の消毒だけの違いはこの時はあんま気にしない、なんせ大雑把なミオの事だしあんま気にしないのがミオだ!!

陽向汰は一応断ったが相手はミオだし「ま、いいか」と思い切ってボサッとズボンを落とした

キレ痔の痛さにまけたのだ

「けッの穴出さないと意味ないじゃん」

パンツ下ろしたのは良いが肝心の場所が出てこない

ミオが早く早くと急かすので陽向汰もエイッとケツをだす

「穴が無いとダメじゃん意味ないよ」

陽向汰は思いっきりバッと開いて

見て肛門を広げた

あまりの衝撃にミオは

「ふふへっヒッヒッヒッ

ウグワウグワアヒャヒャヒャヒャ」と大笑い

初めて見た他人の肛門様に

訝しげに振り向く陽向汰

尻を広げ恥ずかしそうにする顔と前屈みの体型が笑えるꉂ🤣𐤔

「お腹がよ、よじれる

クックッ苦しいぃ૮ 」

「は、早くしろ誰が来たらどうする」

早く早くと今度は陽向汰が急かしてくる

陽向汰は怒り気味に声をころして叫ぶ「早くシロ」

「スプレーを押そうとヒッヒッ思うけど目が笑い過ぎてヒッヒッ開かないよ」

ミオは笑い過ぎて肝心の場所が目が開かないから見えない

「目が開かないと穴がみ、見えない」ヒッヒッヒヒヒ

ミオは笑いながら盲滅法に、シュッシュッとスプレーを振り回す

何回目かにイ、イタッと陽向汰が絶叫したどうやら見て肛門に命中したらしい

「あっあっ当たったーの陽向汰」

ミオは大声をだす。

よじれる腹は落ち着かない


「しみるイタイタイタイ」

ピョンピョンピョンと跳ねるそんな陽向汰に又大笑い

陽向汰は慌ててズボンを上げる

その時丁度部屋の前を通っていた外科医の冬華は賑やかな病室だなと呟くと看護師が

「お静かに」

とカッをいれた


「すみません」

と陽向汰が謝るミオはまだ大笑い

ヒッヒッヒッヒッあひゃひゃひゃひゃ

笑いのツボにはまり息ができなくなり

苦しいが可笑しい

陽向汰は慌ててナースコールする

ミオの息がハアハアと苦しそうだ

バタバタとはいって来た

看護師は異変に気づき、ミオを抱えあげ「ゆーっくり吸って吐いてー」

とミオを落ち着かせる

「血圧200」

その声にミオもビビる

「もう笑うな」

陽向汰の切ない叫びにミオの笑いも止まった

「下がらないなら点滴の準備」

駆けつけたミオの担当の医者が言う

陽向汰は青くなる

「180「160」

「先生下がって来ました」

その声にそこに居た皆が安堵した

「一体何があった?」

医師はすこし懸念気味に聞いた

ミオも陽向汰も何も言えない

うっぴろげた陽向汰のケッ穴に消毒液を噴射してこうなったとは言え無かった

向こうは消毒のプロだ怒られるに決まってる

ミオと陽向汰は気まずそうに顔を見合わせた。テヘヘ


陽向汰はミオのすきな紅茶を☕️買いにいきチーズケーキを差し出した。


プフ

「笑うなもう笑うな」

陽向汰が叫ぶ


チーズケーキがミオの鼻の穴から吹き出て来たミオはググッと笑いを我慢する


「俺帰る」

ミオはうんうんと頷いた陽向汰がいると思い出し笑いが繰り返される

先程までは無いが、ブフフと笑いがこみあがってくる

何時までもチーズケーキが呑み込めない

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