KAC20245は『はなさないで』、KAC20246は『トリあえず』

 ✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡


 歌うたいのカナリヤ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16818093073616427369


 今回の話題は、この話を書いたときの話です。

 たしかこの話の課題は、「作詞をしてみよう」だった気がします。どなたの作品かは忘れてしまいましたが、素敵な詩を見かけて、触発された覚えがあります。


 とはいえ、私は音楽のことを何も知らないので、作詞してみようと思ったところで何を頼りに書けばいいかわかりませんでした。小学校の時リコーダーをピープー吹いていたくらいの音楽知識しかありません。


 むか〜し、テレビで見た、鉄腕ア◯ムの歌の作詞に纏わるお話を少し思い出して書いた気がします。

 歌詞をあまり長く引用してはいけない気がするので、伏せ字多めで書きます。鉄◯アトムの歌には、


 ──そら◯こえて ラ◯ラ ほしのか◯た……


 という歌詞があるのですが、この『◯ララ』の部分には、言葉の意味が含まれていません。でも、この『ララ◯』があることで、他の歌詞が引き立って、かつ、魅力的なメロディになっている……という感じのお話を、どこかのテレビで聞いたことがありました。


 要約すると、作詞には擬音も大事だ……というようなお話をされていたということだけ覚えています。


 作詞初心者の私は思いました。

 よしっ! 難しいことはよくわからんけれども、作詞するなら擬音を使おう! と。すごく短絡的ですが、形から入るのも大事だと思うのでヨシです。


 そうして書いたのが、『歌うたいのカナリヤ』です。スチームパンクが好きなので、物語の舞台である工業都市ゼブルースカにはそんなイメージを込めて名付けた気がします。


(工業都市ゼブルースカという名前は好きですが、情景描写が甘かったなあ、と今は思います。例えば霧の街ロンドンのように、工業で出たスモッグや、公害に関する事も書きたかったです。)


 ✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡



 主人公の鳥人カナリヤは、そう呼ばれてはいますが、『カナリヤ』の鳥人ではありません。磯鵯(イソヒヨドリ)という、さえずりの声がきれいな鳥をモデルにしています。とっても澄んだ美しい声なので、よかったらYouTubeなどで是非聞いてみてください。


 イソヒヨドリのオスは、綺麗な青色。イソヒヨドリのメスは、灰褐色に斑のある色をしています。それぞれ可愛らしいです。


 ほとんどの鳥は、オスがさえずります。さえずる理由は様々ですが、求愛行動と関係している場合が多いようです。

 しかし、磯鵯という鳥は、メスもさえずります。この特徴を知った時から、何か物語に組み込みたいなあと思っていました。


 青い鳥を探して彷徨うメスの磯鵯というイメージは固まっていたので、それをベースに物語を込めて書きました。


 りらら ららり りるりら

 歌え踊れ嵐が過ぎ去るまで

 りらら ららり くるりら

 舞え叫べ雷が立ち退くまで

 これはまじないの歌 これは空へ願う歌

 りらら ららり るるりら


 りらら ららり ふるりら

 これは祈りの歌 これは弔いの歌

 吹き付ける狂飈きょうひょうの遠吠えが闇を揺らす

 これは嘆きの歌 これは立ち尽くす者の歌


 りらら ららり ゆるりら

 舞うあなたの青い羽 はなさないで どうか

 これは慟哭の歌 これは過ぎ去りし日々の歌


 わたしは るらり 息をする くらり

 そうして 奏でる あなたを探す歌


 という歌詞です。これは私のオリジナルなので歌詞を全部書いても問題ないはず……。メロディのことは何も考えていないので、実際どんな音階で歌われるのかは全くわかりません。


 実は、このお話は、『はなさないで』というお題が発表される前から書き進めて、一旦ボツにしたものを少し手直しして出したものでした。


 だから、元の歌詞には、『はなさないで』という部分はありませんでした。正直に言うと、『はなさないで』『どうか』の部分は、お題に間に合わせるために急遽ぶち込みました。でも、より、慟哭と別離の辛さが際立つようになった感じもあるので、結果オーライですね。私の書く話はいつもノリと勢いで作られています……。


 ✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡


 本当は、もう少し話の筋をシリアス寄りにする予定で、選挙の妨害工作や揉め事ももう少しドロドロに描くはずだったのですが……収集の付け方も含めて、私の技量ではそこまで描けず、結果、歌の力で皆がまとまってハッピーエンドというような形になりました。


 予定とは違う感じになりましたが、このハッピーエンドがあるからこそ、最後のカナリヤの悲しみが際立つような感じがするので、これはこれで良かった気がします。物語の中でくらい、物事がトントン拍子に進んでも良いはずですし。(言い訳)


 たしかこのお話が、何作目でしょうか。小説を書き始めて、十作目には達してなかったと思います。多分。まだまだ拙いながらも、何かを生み出そうと必死になっています。今もそうですね。何かが進歩しているのかどうか、まだわかりません。もがく日々を続けています。


 KAC2024のお祭りがなければ、絶対、こんな短期間に短編をコンスタントに出すことはなかったでしょう。


 2024年3月3日から登録したため、皆勤賞は果たせませんでしたが、いい時期にカクヨム様での投稿を始められてよかったなあと思います。


 ✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡


 次のKAC20246のお題は『トリあえず』です。……なんでトリだけカタカナなんでしょう。このお題、全然ピンとこなくて、めちゃくちゃ惑わされました……。


 このお話については特に裏話もないので、書くことないですね。当時ハマっていた自家製油淋鶏の作り方を書いています。今も好きですが。お腹空いてきました……。


【KAC20246】居酒屋トリ和え酢 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16818093073921468271


 ただ居酒屋で油淋鶏を食べてビール飲むだけの話なので、特筆すべきものはない感じですね。

 お酒、今は、飲んでいる薬の影響で飲んじゃだめなのですが。久しぶりにのみた〜い。という気持ちを込めて書いた気がしますね。


 作中にビールを出したのですが、私は、ビールは苦手で、ハイボールが好きです。

 お酒には全然詳しくないのですが、ウイスキーの味がなんか好きなのです。カルーアミルクや、カシスオレンジのような甘いお酒も好きです。日本酒もなんか美味しかった気がします。一番好きなのは梅酒です。


 体質的にお酒には弱くなくて、飲もうと思えばかなりの量を飲めるみたいですが、自分から進んで飲むことはあまりないです。

 だから今お酒が飲めなくなっても、あんまり困ることはないですが、お酒のおつまみは大好きなので、ご飯のおかずにおつまみっぽい料理を作ることはかなりあります。


 油淋鶏最高!

 皆、油淋鶏最高と叫びなさい!

 という気分で書きました。


 意図したものではなかったのですが、イソヒヨドリの美しさやさえずりの綺麗さについて語った後に油淋鶏の味について語ってるのなんかサイコパスみがありますね……。

 で……でも……美味しいから……。

 油淋鶏、最高です……!


 ✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る