最終章・10月、そして年の暮れ

10月になって、秋めいたものの、まだ30度近くの夏日があった。




佳代子の学校では、体育祭などが開催された。




「10月だと言うのに、まだまだ暑いわね!」




そう思っている内に、10月後半は、やはり、涼しくなり、過ごしやすくなってきた。街中では金木犀の花が咲き、香りも漂っていた・・・紅葉の季節も迎えていた。




11月になったが、前半はまた夏日の日もあった・・・ところが、やはり11月、下旬位から木枯らし1号が吹いたと思えば、イッキに寒さが増してきた。




佳代子は、厚着にマフラーをするなど、寒さ対策をして登校した。




「ウー!寒寒!何よ?イッキに寒くなったわね、あの暑かったのが信じられないわ!」



佳代子は、ブルブル震えながら、学校に向かった。




「おはよう!・・すっかり寒くなったわね!」




佳代子のクラスでも、寒い、と言う言葉が飛び交っていた。そこに、担任の先生が・・・



「起立・・・おはようございま~す!・・・着席!」




「え~っ!みんなは、急に寒くなってきたけど、体調は大丈夫か?・・・これからインフルエンザが流行ってくるからな、明後日、予防接種を受けてもらうことになった!」




11月になると、インフルエンザが流行しだすようだ!




幸い予防接種を受けたお陰で、佳代子達は、インフルエンザにかかることはなかったのだが!



やはり11月後半から12月に入る頃には、かなり寒さが増してきていた、あの7月、8月の猛暑が嘘のような感じだった!




佳代子達は、登校時、部厚いジャケットにマフラーは、手放せなかった。




秋は、様々な行事が・・・・体育祭の他には文化祭も。世間では、10月31日にハロウィンなどがあった。



年の瀬の師走に入ると、一段と忙しくなっていたのだろう、師走は、お坊さんが走り回るぐらい忙しくなることから、師走と言うようになったぐらいだ。





佳代子も、期末試験などに追われていたのだった。



しかし、無事に試験をクリアして、クリスマスから冬休みに入り、イッキに年末を向かえた。



「一年って早くなったわね、ついこの間まで、暑い暑いと言っていたかと思ったら、もう寒い季節になって、もう一年も終わろうとしているわね!・・本当に早いわね!」




そして、大晦日を向かえ、新しい年を向かえることとなった。



佳代子達にとっての、一年がスタートしたのだった!



ー 完 ー









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窓の向こうの、ある不思議な山 成瀬昭彦 @70nenmae

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