第11話 入学試験が簡単すぎる件

「それでは試験開始っ!!」

 そんなこんなで無事試験に間に合った。

 試験の科目は大きく2つに分かれ、筆記と実技だ。

 筆記試験では数学、歴史、魔法基礎学、武術基礎学の4教科、

 実技は剣術、魔術のに教科だ。


 さてそろそろ問題を解くか...

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 大問1

 次の式を計算しなさい。

 ①3+3

 ②4+5

 ③10+7

  ・

  ・

  ・

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 ...足し算だ。めっちゃ足し算だ。しかも1桁...。

 いやまあね?大問1だからね...うん。


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 大問2

 りんごが8個あります。隣の人が1個食べました。

 残りは何個でしょうか。

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 引き算だ...。文章題だけどただの引き算だ。しかも1桁...。

 対策問題を解いてないから衝撃がいっぱいだ...。問題集やっとけばとまどわ

 なかったのかな...?やはり事前学習はするべきだな。


 その後も順調に解いていてついに最後の問題っ!!ここまで5分!!

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 大問12

 半径10mの円の面積を求めよ。またその解法を答えよ。

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 最後のページ...これはただの面積を求めるもの...。だが今までの中では最も難しいだろうな...。解法を書きなさいか。

 なるほど、ちゃんと理解できてるかを試してるのか。

 てことは円周率を求めるところからやるべきなのか?

 時間余ってるしやるかあ...。

 まだ30分だが。1教科10分で解いてもうた...。

 なんだこりゃ...。簡単すぎる...。


 次は歴史かあ...。

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 大問1

(1)この国の初代国王である勇者の名前を答えよ。

(2)対魔王大戦において戦った勇者の仲間であり、初代王妃の名前を答えよ。

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 ...僕だ。昔の僕なんて名前だっけ...。

 え〜とあっ!!ソルド・アルトスティナだっ!!

 ...妻の名前ロゼッタ・アルトスティナ。

 やばい。全部わかってしまう。

 この調子で歴史はスラスラと、解けてしまった。


 次は...魔法基礎学か

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 大問1

(1)巨大魔法陣を生成するさいに詠唱するのはなぜか答えよ。

(2)国を守っている勇者結界はどのようにして結界を張られたのか。

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 魔法陣つくるために詠唱するの?なぜに?

 まあ...しいていうなら魔力暴走を起こさないためとかか?この程度の魔法で魔力暴走を起こしていたら魔術師失格だな。

 勇者結界か...。確か僕の魔力と勇者の称号を犠牲にしてつけたのか...。懐かしいな。この王都を守るために張ったんだっけでも今はもうその魔力が感じられないな...。結界はどうなったのだろうか...。


 ※この人の音速飛行で消え去りました。


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 大問5

 この魔法陣の意味を推測しなさい。

   

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 おおこれは僕の使ってる防御結界術!!

 でもなんでこの魔法陣があるのにみんなこの防御結界使わないんだろう...。



 僕はここまでの3教科を30分で解いている。

 4教科3時間の問題にしては楽すぎるような気がするが...。

 次は...武術基礎学か

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 大問1

(1)勇者様が使っていた剣武術をなんといいますか?

(2)勇者様の武術は何個解明されていますか?

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 え?武術の名前?ああソルド武術だっけ。

 えーと解明されていますか?なんだよそれ僕が使っていた武術って解明とかあるの?

 ...全部だろう。流石にな...。というわけで31個!!


 これで筆記試験は終わりかな

 終わったし寝ますかね〜。


「そこまでっ!!」

 ん〜終わったっぽいなあ。


「次は実技試験です。校庭に移動しましょう。」

 そうして僕たちは校庭へ連れて行かれるのだった。



「ねえねえ。お兄ちゃんどうだった?筆記試験!!」

 校庭までの移動中ソフィアが話しかけてきた。


「ああ簡単だったよ〜」


「えっ!!あれが簡単だったの?難しくて7割しか解けなかった。」


「う〜んギリギリだなあ合格ラインは5割だからなあ...」


「やっぱりお兄ちゃんはすごいや!!」


「はい。着きましたよ。ではこちらが一人ずつ呼びますので呼ばれたら前に出てあの的に向かって魔法を放ってください。」


「では1番マリア・アズデリアさん。」


「はい。」

(ねえねえお兄ちゃん。あれってアルトスティナ三大侯爵家のアズデリア家のご令嬢じゃない?めちゃくちゃ美人じゃんっ!!)

 なるほど。あの人がアズデリア家の子孫か...。僕が勇者だった時のパーティの魔法使いの子孫。確かアズデリアは火の魔法が得意だったはず。これは期待だな...。


「でははじめてください。」


「見てなさい!!これが私の魔法よ!!...火炎系統中級魔法【炎嵐ファイヤーストーム】!!」


(おお!!さすがアズデリア家のご令嬢様だ...。)


(素敵だわ。さすが三大侯爵家の一家!)


(これが火の魔法の名家の力...すげぇ〜)


(お兄ちゃん...。あれすごいの?)


(...妹よ少し静かにしてくれ...。)

 ...おいおいおい!【炎嵐ファイヤーストーム】って初級じゃなかったのか?

 この世界今更だが産業が発展した代わりに魔法が衰退しているのか...。


「次。クレア・リースさん」


「はい!」

(わあ!見てお兄ちゃん!!また三大侯爵家のご令嬢だわ...。リース家は確か雷系統の魔法だった記憶があるわ。)


(はいはい、見てるって。)

 リース家か...リースも僕が勇者だった時のパーティにいたなあ。たしか彼は魔剣士だったはず。雷系統が得意だったな...。


「雷系統中級魔法【雷龍トニトラゴ】!!」


(やっぱりすごい!!)


(三大侯爵家はやはりすごい...。)


(規格外だっ!!)

 ...確かに中級っぽい見た目だが威力がしょぼいな...。龍のような形の雷を放つ感じだが、的が壊れてない...。


「次、アイリス・ドルマイドさん。」


「...はい。」

 あの人も三大侯爵家の一人か...。やはりドルマイドも勇者のパーティにいたな...。

 確かドルマイドは水系統が得意で特に氷魔法が優秀だったな...。


「...水系統中級魔法【氷剣の舞フローズグラコルス】。」


(!?的が切れたっ!!)


(先生が毎回新しい的に変えてたからたった一人の一撃でこの的を壊したの!?)


(これは...!?)

 う〜ん。ヤバいな僕や妹がどんなに調整してもあそこまで弱くならない。つまりだ。めだっちまうぞ...。どうしよう...。


「次、エレーネ・トリニガンさま!?。」


「『さん』でよい。そうこわばるな。私、魔法はからっきしだめでな。」


「で、ではどうぞ。」


「応っ!」

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 騎士団長の魔法...。どんなものなのか!次回へ続く!!



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