定点観測日記 ~他人は見る。知る必要なしのとあるどうでもいい記録~

くすのきさくら

日課

「起きろー!おにぃ!朝ごはん!」 


 気持ちよく夢の中に俺が居ると、唐突に廊下から声が聞こえてきて俺は夢から覚める。どうやらいつもの時間になったらしい。

 人が気持ちよく夢の世界に浸っていたのに――なんの夢かは忘れたが。とか思っていると、バンッ。と、鍵の付いていない俺の部屋のドアを勢いよく開けたのは俺の妹――だと思われる。いや、99%妹だが。声が妹だし。母親とか父親が真似ていたら――それはそれで。というか父親だった場合。もうなんかいろいろ――無理(笑)

 とにかく。多分妹だ。そして俺の妹は365日。4年に1回366日。稀に留守の際はないが。基本毎日俺を起こしに来るこれは――儀式?のようなものだ。

 ちなみに親切にいつもドアを開けると流れるようにカチッと電気も付けてくれる。いい妹だ。無駄のない動きと思われる。

 ちなみにこの儀式?は、俺の記憶が正しければ物心ついた頃――昔からずっと続いていたりする。

 一応だが。俺の妹は高校2年生になったはずなのだが――飽きないというのか。何も気にしていないというか。もしかすると、妹の精神年齢みたいなのが小学生の時に壊れたのでは?と、思うこともあるのだが……。

 とにかく、高校生になっても昔のように俺を毎朝起こしてくれる。ありがたいと言えばありがたいが――いや、どうだろうな?

 先に言っておくが俺が寝坊助というわけではない。

 現在の時間は――朝の5時。午前5時。AM5時である。

 無駄に早いというか――いや、これは俺の家の都合というか。ざっくり触れると。俺の家は朝ごはんは毎日みんなで食べる習慣がある。そんな習慣があるため――朝早くに出かける父親に合わせられた朝食は――それはそれは早いのだ。学校に行くにしても早いし。ちなみに俺は大学生の為。朝1限に講義がない日でもこの時間に起こされる――(泣)というか1限にしても早いのだが。また休日に父親が出勤するとなんかもう1日が長い。長いのは良いことか?良いことにしておこう。

 とにかく俺の家族はいつも朝早くから動いている。

 そしてそんな家で過ごしている俺も自然と早起きの習慣は出来ている。

 まあなので、妹が起こしに来るが。とにかく俺は寝坊助ではないということだけ覚えておいてくれ。

 

 すると、いつものように俺の部屋の中へと、足音が近づいていて、ギィィとベッドがきしむ。少し沈んだ方に身体が動く――とかいつも通りのことを俺が思っていると――。


「おにぃ!朝!起きろー」


 身体の沈みが安定?というのだろうか?左右バランス良く沈むと同時に再度近くから妹の声が聞こえて来て、俺が目を開けると――(というか。俺は廊下から声が聞こえて来た時点というか。妹が起こしに来る時間はほぼ同じ時間なので何年もそんな生活をしていれば起こされる前に起きているというが――でも以前先に起きていると『なんで起きてるの!』と、怒られたため。優しい俺はいつもちゃんと寝ているふりをしている)頭上?言うのかまあとにかく俺に跨り仁王立ちしている妹の姿がいつも通り視線に入って来たのだった。

 ちなみに今日は平日の為。高校生の妹は制服姿だ。

 。人に跨り仁王立ちしていれば――純白パンツが丸見えになるのは当たり前だ。親切にいつも妹は電気も付けているからな。真っ暗な部屋ならそこまではっきり見えないだろうに――。

 ホントこれは俺に見せているのか?というくらいだ。なお、仁王立ちは昔からあったが。朝から妹の純白パンツ丸見えということが起きたのは、妹が中学生になった時からだ。まあガキの妹がしていることなので、俺にとってはもういつもの事。なので、丸見えがなんだと言えばなんだ。なんだが。妹も何とも思っていないみたいだからな。

 とりあえず。これがいつもの朝の流れだ。


 ――どんな朝だ。と、俺は思っているが――(笑)

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