(二)-15

   ***   ***   ***


 私たちが活動している場所はJRの駅の前にある、地下街に降りる広い構造物の脇だった。

 私たちが立っていた所は、ちょうど広間のようになっており、近くのビルとの距離が五〇メートルほど空いている場所であった。時期によっては、ちょっとしたイベントが行われることもあるような場所だ。

 そんな開けたところに、若い男がきた。黒いジャージと派手なガラのスニーカーの間には赤い靴下が覗かせていた。そして左手で棒を手にしており、その先端にはスマートフォンが取り付けられていた。


(続く)

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