(二)-10
とはいえ、最近は綾音ちゃんもそれに慣れたのか、私が行動に出始めるところで「ごめんなさい、興味ないです」とはっきり言うことができるようになった。一年前はそれをなかなか言えなくて四時間以上もつきまとわれることもあった。少し離れた所にいた千曲さんも加勢してくれて、ようやく撃退するといったこともあった。しかし、千曲さんが来なければ、きっと募金活動終了の時間まで、いや、その後もずっとつきまとってきたに違いなかった。だから私と千曲さんは、その後、綾音ちゃんにはきちんとそういう人の甘言には乗らないようアドバイスをしたのだった。
(続く)
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