配信者は血の雨を見る

お餅。

はあい、今日も配信していきまーす。ホラーチャンネル、リーダーこと、ミサトです。


ユキだよぉー。


カナデです。


えー、というわけでね、今日はとある廃村にお邪魔したいと思います。実はその村、血の雨が降ることで有名らしいよ。


血の雨、こっわあ。


へーそうなんだぁ。


東京都から車を走らせて1時間、交代制で運転しております。


次は私、ユキが運転する晩ねー。


ユキ、よろしく〜。


さて、自己紹介もさることながら、そろそろ到着のお時間です。


え、もう着いたの? 私もう運転しなくてもいいの、ラッキー!


なんだかんだ言って、リーダーのミサトに全部頼んじゃって、ごめんねミサト。


いいのいいの、私たち、何があっても親友だもん。

そうだねそうだね、ね。廃村楽しみ〜、何が起こるんだろう!


そんなこと言ってユキは、結局いつも怖い〜って私に泣きついてくるんだから。


さ、ついたよ。みんな降りてー。カメラ回ってまーす。


はーい


おっと、地面がぬかるんでるね。雨でも降ったのかな。


ユキ、カナデ、こっち向いて、うん、いい感じ!


ねえー、私もう怖くなってきちゃった、帰ろうよ。


まだきたばっかりでしょ!もう、ユキは勝手なんだから。


うーん。ほんとにただの廃れた村って感じだよねぇ。これ視聴者取れるかな。


あ、そこにあるのって家じゃないー?入ってもいいかなぁ。


いいんじゃない? どうせ誰もこんなところに住んでないっしょ。


気をつけて、何かが出てくるかもしれないから。


もう、ミサト、怖いこと言わないでよー。


そうだよミサト、ユキが怖がるじゃん。


はは、ごめんごめん。冗談だよ冗談。


さあって、廃村の家の中身は〜、って、普通じゃん。なんだ、ただの廃れた家か。


ちゃぶ台がある一つの民家ですね。









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