KAC20247 「こっそり、代わりにシューカツビジネス」良いな。今なら、楽に就職。

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 シューカツ代行ビジネスも、悪い色じゃない気がする。勉強、努力、競争なし。どうせ、楽々世代だもんな。

大変ですよ!

日本が、過保護な地獄色に塗られています!

 学生などのシューカツを代わりにやってあげるビジネスで、捕まる大人がいる一方で…。

 バイト中の、こういうガキたちはつかまらない。

「SNSで、いたずら動画を撮って拡散だ!店をつぶして、俺らの勝ち!」

そうか、つかまらないのか。

…で、そういうガキも、人材不足っていうことで、そのうち楽々就職なんですか。

 過保護世代は、地獄色。

「いくぜ、俺!自宅のパソコンを企業につなげ!ドライブスルー感覚で、これから他人に就職試験をやらせることなんて、わかるまい!」

ホント、努力のできた世代がみじめ。

 ネットが、わき続ける。

 「シューカツ代行ビジネスは、犯罪なのか?」

 「つかまえられたら、かわいそうだ」

 「何で?」

 「だってそれ、頭が良くて、仕事がない人のビジネスだろ?」

 「あ…」

 「そうでもしないと生きられない、能力ある世代がいるのに」

 「…なるほど。かわいそうか」

 実際、SNSには、シューカツの代行ビジネスをしているっていうアカウントが見つかるようだ。   

 こういうことを言う人が、痛いよなー。

 「だれかにやらせて、自分自身にウソをついてまで会社に就職すれば、ミスマッチの日々になる。苦しむのは、あなた自身だ。そういうビジネスに、頼るな!」

 よく、言うよなー。

 そういうことを言うのは、たいてい、バブルまみれで楽しく生きられた人。

こんな過保護まみれな色で染まってしまった日本には、いつかまた、大きなしっぺ返しがくるだろうなー。

過保護な地獄色の逆襲が、こんな感じ。

「…じゃ、シューカツの代行をお願いします」

「わかりました」

ネットで軽く依頼したのが、まずかった。

「…あれ、何で不採用?就職楽勝日本の、はずなのに!」

実は、シューカツの替え玉になってくれた人は、以前、バイトテロでつぶした店の店長。

やり返されたな。

今この人は、「楽々世代をつぶす会」の会長をしているらしい。

その会に、入ってみたい気がする。


 

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