確率、色々。ガチャも色々

アーカーシャチャンネル

回すならば今なのか、それとも…?

【今ならキャンペーンで毎日10連無料】


【周年イベントで最大100連無料】


【今すぐ始めればガチャ1000連無料】


 様々なソシャゲで、こうしたキャンペーンが目撃される。


 しかし、実際に回しても最高レアが出なかったというパターンもあるだろう。


 最高レアの色だけでもすべて統一してくれれば……と誰もが思うかもしれない。


 そうでなければ、他のソシャゲを兼任しているプレイヤーは混乱する可能性だって……否定はできないからだ。


 中には、ガチャを実装していないでダウンロードコンテンツだけの作品、ガチャは実装されているがキャラクターの方はガチャから出ない作品もあるが、ここではカウントしないことにする。


 今回は……あくまでもガチャの話だからだ。



「プレイしているソシャゲで、なかなか出てこない……」


 あるVTuberの男性、彼はここ数日で最高レアが出ない事に対して困惑をしている。


 確率の問題なので、出る日もあれば出ない日もあるだろう。そういうものだ。


 しかし、彼の場合は連日でない事に対して頭を抱えているのである。


 メインの作品だけでなく、サブの作品でも最高レアがここ数日は出ていないので……こういう反応にもなるだろう。


 最高レアが全くでないわけではない。最高レア確定チケットの部類では、ちゃんとでているのだ。あくまで、ガチャを回した場合の最高レア、という事。


「他のゲームも気になるが……?」


 SNSのトレンドが、まとめサイトがアフィリエイトに利用しそうなネガティブキャンペーンを展開しており、あまり見る気にもならない。


 ジャンル的にもカテゴリー対象外と言うのはあるが、自分としてはポジティブな話題を見たいという事だろう。


 ネガティブな記事を見たからと言って、その反動でガチャの引きは良くならないし、そうした記事を書けば炎上するのは目に見えている。


 彼としては、そうしたキャンペーンに便乗する気はないのだ。しかし、SNS上なので色々なユーザーがいるだろう。


 炎上して『バズ』を得ようとするような人物は、ありふれていた。



 その中で、彼はあるブラウザゲームを発見する。題材としては武器擬人化系、平成の後半ではやり出したジャンルのソシャゲだった。


 彼が気にしたのは、題材だけではない。ガチャの確率が、別の意味でも異常だったのである。


【銅:50%】


【銀:30%】


【金:20%】


 レアリティとしては、銅、銀、金の3種類があり、金が最高レアだろう。


 しかし、驚く場所はそこではない。出現確立にあった。キャラの種類的には200は超えている。


 なので……それを踏まえての確率なので、そこから更にシャッフルされるわけだが。


(最高レアが20%? どういうことだ)


 第1段階で、この確率は別の意味でも驚きだ。いわゆる10連のような部類ではなく、単発オンリーなのも気になる点だが。


(ガチャの確率自体、色々だとは思うが……最高レアに絞っても、1%やそれ以下のものもあるし)


 その一方で、色は金銀銅と分かりやすいレアリティ設定にはなっている。作品によって、金より上のプラチナとか虹とか用意されているものもあるが。



 その後、該当ソシャゲをチュートリアルまでプレイし、何となくだがやることも分かった。


 そこから、例の単発ガチャを引く。単発ではあるものの、チュートリアル後には10回も引けるのだ。


 リセマラ対策で最初から引き直しの要素もあるのだが……。


「ヨシ、引くぞ……」


 この模様は、しれっとだが配信が行われている。同時接続数も100を超える位か。


 有名ソシャゲの実況ではないので、この数とはいっても……サービスを始めたばかりの作品のため、マイナー感があるのかもしれない。



 そして、引いた結果は10連中……3つで最高レアが出るという展開になった。


 チュートリアルガチャなので、登場するメンバーは限られているものの、そこそこの結果なのでは、と。


 実はと言うと、このガチャでは金が0でも1つはサービスで入手できるようにはなっているのだが、それを差し引いても……この結果だった。


 もちろん配信は盛り上がったし、SNSの方でも該当作品がトレンドとなってネガティブキャンペーンの上書きには成功している。



 その翌日、このゲームが実際には……と言う真相を知ることに。


 収益化している配信ではなかったのだが、実はというと実在するVTuberを題材としたソシャゲだったのである。


 非公認ではなく許諾を得ている作品である一方で、自身は該当事務所のVTuberではないので……何となくご理解いただけるだろう。


 個人勢が企業勢を宣伝するという展開には、別の意味でも本人が驚いたに違いない。


 ネガティブキャンペーンを塗り替えることには成功したので、そこだけは感謝されたようだが。



 このガチャ自体、実はリアルフィギュアでもらえるキャンペーンもあり、そういった意味では……ガチャにも色々とあった、と言うオチが付いている。

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