文章がとても素敵です。特に「あの人の魂に色が着いているなら、それはもう、燃え盛る太陽みたいな色だろう」という部分に惚れました。物語りとしても完成されており、短編ながら上質で「こんな物語を書けるなんて憧れちゃうな」と思いました。切ないけれどそれだけではない終わりに感動しました。心洗われたい方におススメです!
わたしは本作のタイトルを一目みて、たちまち心を持っていかれました。いやがおうでも好奇心をそそらされるキャッチコピーも見逃せません。さて、作品の価値がタイトルやキャッチコピーで決まるものでないことは論を待ちません。その点、この作品の洗練されたことはどうでしょうか。目が滑ることなくスルッと入ってくるのは作者様の筆力の賜物でしょう。みじかい話しですので、気になったら時を置かずに読んでくださいませ。ひとのことばを借りますならば、「考えるな、感じろ」です。