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@kuramori002

#000000#FFFFFF

 教室は#FF0000い夕日に照らされていた。


 窓際でひとり佇んでいる#EF454A音もまた#FF0000く染まっていた。


 それとは反対に、私は緊張から#ADD8E6い顔をしていただろう


 入口のドアを開け、一瞬、その光景に見入る。


「#7058A3、呼び出してまで何の用?」


 #EF454A音から声をかけられて、私はようやく動き出した。


 一歩ずつ近づいていく。


「ちょっと、そう―――なんて言うか、#FFFFFF#000000はっきりさせておきたいことがあって」


「どういうこと?」


 #EF454A音に対して、少し離れて正面に立った。


「あのさ……」


 #EF454A音の顔を見ることができずに、窓の外の#FF0000い空に目を向ける。


「あ、あのさ、#0000FF野君と―――、その、付き合ってたりする?」


「……え?」


 #EF454A音は#ADD8E6天の霹靂といった表情をして―――それから、一拍置いて、首をかしげる。


 しまった、と思う。


「もし、付き合っていたとして、#7058A3に何か関係がある?」


 怒らせてしまった? 血の気が引いていくのを感じる。きっと、私の顔は#FFFFFFになっている。


「えっと、」


「#7058A3が#0000FF野君のことを好き―――ってわけではないよね? 確か、前に#0000FF野君のこと、あまり良く言っていなかったように思うのだけど」


「ええと、それは―――」


「答えられない? それなら―――どうだろうと、関係ないよね?」


 #EF454A音のその言葉に、私は言葉を失った。


 でも、でも。でも―――。


「ふふっ」


 #EF454A音はなぜか小さく笑うと、私へ歩み寄ってきた。少しずつ距離が詰まっていく。


 私は金縛りにあったように動けない。


 そして、#EF454A音は私の耳元へ#EF454A色の唇を近づけて―――


「関係が、ある、よね? だって#7058A3はあたしが好きだから」


「あ、#EF454A音っ……」


「違うの?」


「ち、違わない! 私は#EF454A音が好き! 誰かの恋人になって欲しくない!」


「じゃあ、誰の恋人になったらいい?」


「わ、私の恋人になって!」


 言った。言ってしまった。


 恐る恐る、#EF454A音の反応をうかがう。


 #EF454A音は、にこりと色っぽく笑って、


「ありがと、#7058A3。あたしも#7058A3が大好きだよ」


 ―――と、言った。


 その言葉に、私の瞳からはなぜだか涙が零れ落ちた。


 夕日に照らされて#FF0000く染まった私たちは、そっと抱き合った。

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