第20話 戸根家
花「いらっしゃい。さ、上がって上がって。」
戸根先輩はもう家に着いていてウチ達を部屋に迎え入れる。
可愛らしい部屋でベッド、タンス、机と普通の女の子のような部屋だ。
茅「えっと…それで霊を見るんですよね?何で急に誘ってきたんですか?」
戸根先輩は少し考え込んだ後、机の引き出しから鏡を取り出しながら
花「単刀直入に言うと、今日私が誘ったのは茅に霊が取り憑いているから。これまで言っていた視線も多分それだよ。この鏡でその霊を見る。早速だけど目を閉じて。」
茅「え…、本当ですか!?何でそれをもっと早く言ってくれなかったんですか!?」
唯「そうだよ〜。戸根先輩。カヤチめっちゃ怖がってたのに!」
花「焦らないで大丈夫。今はまだ悪い子じゃない。だけど少し悪くなり始めてる。霊は死ぬ前にやりたかったことを叶えたら自然と消えるんだ。だから貴方には霊とお話してほしい。勿論私も一緒にいるから大丈夫。」
そんな声を無視して戸根先輩は続ける。
花「2年前、私達の学校でイジメで自殺した女子がいたんだ。当時高校1年生。私の学年で。今その子が貴方に取り憑いている。」
そこまで言うと戸根先輩は一息つき、
花「もう準備は整ったよ。さ、目をゆっくり開けてみて。」
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