第15話 嫌

花「どう?夏休みは楽しめてる?」


唯「もうサイッコー!前の夏休みより楽しめてるかも!」


茅「はい。楽しめてます。皆と海に行ったり、彼氏と遊びに行ったりして。」


唯「ね、今はさ彼氏の話、しないでよ。マジで嫌だから。」


花「へぇ〜。彼氏と遊びに行ったんだ。どこに行ったの。」


茅「えっと…、遊園地に1日だけです。一緒にジェットコースター乗ったり…一緒にご飯食べたり…」


唯「ね〜!彼氏の話しないでって!」


花「へー良かったじゃん。それで、彼氏さんはどうだったの」


茅「楽しかったって言ってくれました。私も楽しかったです。」


何でだろ、今日は調子が悪いみたい。

心に黒いモヤモヤが出来る。だけど、どうしようも出来ない。

戸根先輩は拗ねるウチをチラッと見た後


花「そういえばこの前私の家に誘ったでしょ?私の都合が合わなくなってさ。学校始まってからでいい?」


茅「は、はい。分かりました。」


唯「何か用事出来たんですか?先輩。」


花「ごめんね。私から誘ってたのに。ちょっと用事が出来てね。」


茅「いえいえ、大丈夫ですよ。また今度お邪魔させていただきます。」


そうして時間が過ぎる。

今は午後の9時。バイトは終わる。

今日は少し嫌な日だった。

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