第3話 監禁
ここはどこだ!目が覚めると俺は知らない場所にいた。壁は音楽室のような雰囲気……防音設備か。ということは、監禁されている!?
俺は急いでドアへ走る。ドアノブを回すが、開かない。俺はドアをノックし続ける。いきなり反対側からノックされる。
反対側からドアが開かれた。その瞬間、冷花に外から足を蹴られた。ドアの鍵が自動で閉まる。
「おはよう。やっと目が覚めたんだね。実はね、お弁当に睡眠薬も入れておいてあげたの!」
やはりそういうことか。予想通りだ。でも、あの状況では弁当を捨てていた方が危険だと思うから食べた。
「これからはずっと一緒だね。夏輝!」
俺に抱きついてくる。抵抗すると危険そうなので何もしないで放置する。
「ねえ?夏輝、話、聞いてよ……」
思いっきり、頭を殴られる。放置してもダメなんてどうしようもならないじゃないか。
「逃げようとしても無駄だからね。だってここは私の家の地下室だから」
なぜ地下室にこんな設備があるのだろうか。逃げられないなら誰か来てくれ。そうだ!あいつならこの家の鍵を持っているはず……
「姉ちゃん……」
冷花に頬を二発、殴られる。
「何?他の女の話すんの?それなら……」
思っても言葉にしないようにしよう。冷花が縄を見せてきた。抵抗しても危険なのでそれを巻かれた。
「これでずっと一緒だね。何があっても夏輝と私は一緒だよ」
冷花に首を優しく絞められる。正直、言ってちょっと気持ち良かった。
「お腹空いたでしょ?」
確かにそうだ。お腹も鳴ってないのに、なぜ気づかれた?
「私は夏輝の全部を知ってるからね♥️……スリーサイズも家族構成も友人関係も全部ね!」
普通に怖い。もしかしてまたご
「ほら、ご飯だよ。口開けて!」
普通のシチューじゃん!
「美味しいよね?」
美味しいと思うので、そう言う。
「ありがとう!私の作ったもので夏輝が形成されていく……」
とても気持ち悪い発言を聞いた。
「ん?気持ち悪いって思った?」
冷花がバールを振りかざしてきた。ギリギリ避けた。マジで死ぬかと思った。
「お、思ってない」
俺が言うと納得してくれた。
「そうだよね。そんなこと思うわけないか。もし思ったなら……分かるよね?」
バールを見せつけてくる。こんなもので叩かれたら絶対に怪我する。
「でも本当は思ったでしょ?だから、そんなこと思わないように……やってあげるね!」
冷花がバールを構える。その瞬間ドアが開いた。
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