第22話 脚の穴

「ただいま〜」


現ムサシ会会長東バッドバッドの義子、痘痕あばたが帰ってきた。


「っち クソジジイまだ居たんかよ」


「帰れ 畜生が」


痘痕が東バッドの脚に拳銃を突きつける。


「何のつもりだ」


痘痕が零距離で弾丸を撃ち込む。


「かっ はっはっは……」


天井を仰ぎ痘痕が笑う。


「もう終わってんだよ いつまで強がるつもりか? 死に場所くらい選ばせてやろうか?」


「畜生が選べるほど落ちぶれてないわい」


銃口を少しずらして、痘痕が鉛玉を撃ち込んだ。


「っかは」


痘痕が一瞬にして表情を変えると東バッドの顔面を殴った。


馬乗りになって数十発殴り終えた後、脚の“穴”に指を突っ込んで手を血で洗った。


その手を東バッドの顔面に塗りつける。


「『ムサシ会』の時代はもう終わった これからは『革命ムサシ会』がここを牛耳る」


「……畜生にできる……まい……」


堪らず痘痕が顔面を殴打する。


「ってかさ〜 餓鬼は?」


「知るか」


「『新生ムサシ会』だっけぇ? なあ 妹の方は完全にダメだが 姉の方はまだ使い道あんだよな〜 な?」


「……」


「ってか父親に逆らうとか 有り得ないし そう思うっしょ?」


「畜生には指一本触れ……」


痘痕が東バッドの脳天に弾丸を撃った。


「え? 何か言った? Eveエバ アイツを連れて来い」


「命令するな」


真っ白なフードを被った青年は部屋を後にした。




✴︎後書き

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