二次元の色彩 -The Hue Out of Dimensions-
サイノメ
序章 漆黒の「宇宙」から(西京大学教授:黒川健児)
それは突如現れた。
あらゆるレーダーをかいくぐり中空に出現した隕石は、東京郊外の西京市へと落着した。
この件はすぐに消防へ連絡が入り、翌日には西京大学から私たち調査チームが派遣されることになった。
普段オカルティックな案件の多くは公的な記録が残らないことが多い。
しかし、今回は前述のように公的な通報があったため我々は幸運にも記録を残すことに成功した。
ただ、世の中には隕石落下の事実のみが報道され、その後についてはカバーストーリーが流されている。
それは、本件を世の中に知らしめて良い事柄なのか。 政府筋を含め我々には判断ができなかったからだ。
故にここに記録を残そうと思う。
未来においてこの謎を解き明かす事ができる者が現れる。
もしくは、この記録が重要な意味を持つ日が来るやもしれない為だ。
そして今回、我々は決定的な結論を得ていないため、当事者の声をそのまま残す事とする。
正確性にかけるかもしれないが、常識に照らし合わせて正確さを求めた結果、重要な手がかりを削ぎ落とす危険性を考慮した結果である。
その事に注意しつつこのレポートを閲覧してほしい。
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