君の瞳に映らない
@Destruction
第1話
君を知ったその日から僕は君の瞳に映りたい。
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君と出会ったのは、3年前の入学式。
成績もそれなりにいい僕は地元とは離れた高校に入学した。
『一人でやっていけるかな、、、』
実家を出て一人暮らしを始め、ダンボールが積み重なった部屋で不安が過る。
「急がないと入学式に遅れちゃう』
朝ごはんを食べ急いで学校へ向かう。
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校門に入る前の登り坂、元の横を黒いリムジンが通りかかった。
『あれが姫乃家のご令嬢らしいよ〜』
周りにいた生徒の話し声が聞こえた。
(姫乃家のご令嬢ってどんな人なんだろう、、)
日本でも有数の財閥、姫乃グループのご令嬢なだけあって元も興味が湧いた。
黒いスーツを着た初老の男がリムジンの扉を開け一人の女性が出てきた。
『綺麗な人だ、、、』
ふと元が呟いた。
元は一目惚れだった。
(でも僕が相手にされるわけないよなー。。)
相手は姫乃グループのご令嬢、一般家庭で育った元にとっては高値の花だった。
『そんなことより早く学校に入らないと遅れちゃう、、、!!』
元は急いで教室に向かった。
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