ぬりえ
黒墨須藤
今日はどんな色
アラームが鳴り、目をこすりながら起き上がる。
カーテンを開けると空が広がっていた。
手早く朝食の準備をする。
トースターにパンを置き、フライパンを取り出して火にかける。
油をひいて、卵を割って入れる。
洗顔を済ませると、チンとパンが焼ける音がした。
フライパンをコンロから降ろし、
こんがりとしたトーストに、バターを少しだけ塗って口に咥える。
トースト特有の香ばしい匂いに、バターの風味が加わって、少しだけ楽しくなる。
冷蔵庫からミニトマトを取り出して、さっと洗うと、目玉焼きと一緒にお皿に出す。
コップを取り出し飲み物を注いで、テレビのスイッチを入れる。
トーストにかじりついている間、起きている出来事を簡単にチェックする。
最後のひとかけらを口に放り込み、目玉焼きとトマトもさっと食べてしまうと、
いそいそと寝間着からスーツに着替える。
忘れ物がないかチェックし、家の鍵をかけて外に出る。
会社で朝礼が始まる。
社訓、モットーを唱和して席に着く。
上司に呼ばれて席を立つ。
上司の話に耳を傾けながら、靴が少し汚れているのが気になった。
同僚と昼食に出る。
こういう天気だからか、今日は少し混んでいる。
席に着くなり、注文を出してしまう。いつものだ。
他愛もない話をして、運ばれてきた食事を口に入れていく。
勘定をして会社に戻る。
午後に来客があった。
来客対応を終えると、会議の時間が迫っていた。
まとめておいた資料を用意し、会議室に集まる。
それぞれが資料を見て話し、特に言うこともなく終わった。
会議が終わって、簡単に一日の報告を終えて帰路につく。
帰りにスーパーに立ち寄った。
夕飯の献立を考えながら、カートに食材を入れていく。
会計を済ませて帰宅すると、スーツから着替えて、
お米を軽く研いで炊飯器にセットする。
スーパーで買った食材からいくつか取り出し、適当に刻む。
フライパンに油をひいて、食材を投げ込んで炒める。
ご飯が炊けるまで、テレビを見たり、スマホを眺めていた。
ご飯が炊ける音がした。
フライパンから食べる分だけおかずを皿に盛り付け、
炊けたご飯を茶碗によそう。
使った食器等を洗い、シャワーを浴びて寝間着に着替えた。
布団に転がって、スマホを眺める。
そろそろ寝ようと、目覚ましをセットして床につく。
明日もまた今日が始まる。
ぬりえ 黒墨須藤 @kurosumisuto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
痩せたいダイエットしたいと思ったアナタへ/黒墨須藤
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 11話
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます