トリの詩 を考えてみた

丸山 令

詩を作ることより難しいこと

 詩を作るには、パターン化した法則を作ったり、倒置法を使って韻を踏んだり、難しく考えるならば隠喩使ったり等など、結構色々学ばなければならないことがあると思うわけです。

 ところが、私、文学部出身ではないので、詩に関しては素人も同然。


 でもまぁ、多少散文風に崩しても、最近はあまり気にせず読んで貰えるよね?

 しかも、今回はカクヨムのトリさんのことを詩にしてみようって試みだから、しっかりお題さえ入っていれば、多分失格にはならないんじゃないかな?甘いですか?


 何故詩にしようと思ったかというと、今回のお題『トリあえず』のトリ、ここがカタカナ表記であることで、普通の『とりあえず』を使うと、絶対文章不自然になるじゃないか!っていう、他の人から見たらしょーもない理由。

 でも、お題をダイレクトに使うなら、あくまで自然にぶちこむことを信条としている私としては、譲れない理由だったわけです。


 で、カタカナのトリをどう使うか。

 チリトリとか色々考えたわけですが、ここは、運営さんの目論見にのっかり、カクヨムのトリさんを順当に使ってみよう!という結論。

 大人の薄汚さが垣間見えますね。


 制作に先立ち、とりあえず今回は、『トリあえず』が自然に入る形『トリあえず(会えず) 』を中心に考えました。

 本来であれば『トリは〇〇に会えず××だった』と言った文章になるはずですから、完全な倒置法になるわけで、ここは詩の得意分野。


 そこから、『トリあ(会)えず、とりあえず帰宅』と言った文章を作りました。


 何だか嫌いじゃないテンポです。

 そこで、ラップみたいな詩にしてみるのはどうよ、といった安易な方向で制作は進みました。


 それで、ここ数日試行錯誤していたのですが、詩を作るよりも難しい問題があることに、今朝になってようやく気付いてしまったのです。

 遅いよねー。


 とりあえず、ギリギリになるまで作っていた詩をご覧ください。


 ◆ とり鳥トリの詩(トリラップ) ◆


トリ ことり

  カクヨムのトリ

  物語書くの天職

  

トリ ことり

   明日お出かけ

   ご機嫌で準備する

  

トリ 昨夜

   執筆活動徹夜

   頑張ったから寝不足


トリ 朝寝坊

   起きて絶望

   約束の時間迫り来る


トリ 慌ててする支度

トリ 何とか間に合わせる努力

トリ ひたすら走る全力

トリ 待ち合わせ場所に到着

トリ 時間になっても友未着


トリ とりあえず携帯で連絡

   されど不在着信に接続

トリ メール打つ仕方なく

   いつまで待っても友未読

トリ あえずに、仕方なく帰宅

   家に着く頃ようやく既読


トリ しばらく待つとメールつく

 友 昨夜締め切りに追われ気づけば昼

トリ それを聞き納得

トリも同じイベントに参加してる



 とまぁ、こういった感じです。

 まだ続けるつもりだったんですけど、読み返していて気付いちゃったんですよね。詩で八百文字って、書く方も読む方も、きっと辛い作業だよなって。


 そこで、急遽エッセイ風に制作工程をまとめてみたのでした。 

 文字数、制限があるのも難しいですが、最低ラインがあるなかで詩を書くのは、ただ詩を書くよりも難しいって話でした。……しまらない(泣

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