大阪城の夏。大阪城の夜。

崔 梨遙(再)

プロローグ(あらすじ)

 「太閤はんのお城」と親しみを込めて呼ばれることもある大阪城、1583年から1598年にかけて豊臣秀吉が築いた大坂城は、現在ほとんど埋没している。現在の大坂城は、1620年から1629年にかけて徳川秀忠が新築した大坂城。1959年の大阪城総合学術調査において、城跡に現存する櫓や石垣などもすべて徳川、江戸幕府によるものと確定されている。


 豊臣家が建てた大坂城の天守は地上6階地下2階。大坂の陣で焼け落ちたあと、徳川が建てた大坂城の天守は地上5階地下1階だったとのこと。今ある大阪城天守閣は徳川天守の場所に豊臣天守の外観をした鉄筋コンクリートで地上8階の城の形をしたビルだ。


 真田幸村が好きな方は、大阪城に興味があるのではないだろうか? 是非。、一度、観光に来ていただきたい。大阪城公園では、土日祝日はストリートパフォーマーが歌を歌ったり、ダンスなどを披露してくれる。多分(ここ数年行ってないので、今、どうなっているかわからない)。


 戦国最後の激戦地であった大阪城、大阪城公園は、他の古い城にありそうな超常現象は確認されていなかった。いわゆる、皿を数える声や落ち武者の霊といったもの、そういうものは一切無かった。安心出来る観光スポットであり、デートスポットだった。大阪城公園という公園もある。


 しかし、最近、急に大阪城の夜での怪異の目撃談や体験談が噂されるようになった。落ち武者の霊を見たとか、女性が行方不明になったなどの怪異だ。そこで、大学の超常現象研究会の5人、永倉総司、沖田聡子、松原大地、谷三葉、原田沙那子が大阪城へ探検しに赴く。天守閣は何故か鍵がかかっていなかった。まるで、5人を招き入れるように。


 ところが、天守閣に入る前に早速怪奇現象が起きる。それでも、気にしないメンバーは天守閣の中に入るのだが、天守閣では、次々に怪異が5人を襲う。逃げようとするが、1階まで降りたところで、沖田聡子がいないことに気付く。沖田聡子を見捨てられない恋人の永倉総司。永倉は“1人で聡子を助けに行く、もう1度天守閣に上がる!”というが、他の仲閒も全員が“ついていく”と言ってくれた。こうして、一行は最上階まで上ることになるのだが……。果たして、5人は全員無事に脱出出来るのか!?







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