第2話 春の雨 ひねくれ者の ボヤキ呼ぶ

 今日は、春の短歌と俳句の日です。

 お題は、春の雨。

 さあ、どうぞ。


・・・・・・・ ・・・・・ ・


肌感ず 部屋の中にも 春雨を


晴れた日の すでに明るき この時間 今朝の空まだ 薄暗きかな *


傘かける 自転車の前 ハンドルに これでわが手は フリーハンドに


雨降臨 春のあけぼの 暗からず 明るくもなし 憂鬱ではある


しょぼしょぼと ああしょぼしょぼと 春雨が


春雨よ! 業務妨害だ! やみやがれ!


この雨は まさに威力で 我が業務 妨害をする ひでえやつだぜ


風情とか そんなのいらん さっと止め!


・・・・・・・ ・・・・・ ・


 以上、ハードボイルドともニヒルなひねくれ者ともつかぬ酒飲みのおっさんが、詠みつけもしない短歌や俳句を詠んだ模様です。

 それにしても、自然現象には勝てもしないのに、毎年どこかで必ず降るはずの雨に向って「業務妨害」呼ばわりとは、神をも恐れぬ狂人ぶりがうかがえますね。

 そんな変人に、一句、これまた皮肉で返してやりましょう。


春の雨 ひねくれ者の ボヤキ呼ぶ


・・・ ・・・ ・・・・・・・

*の歌を少し推敲してみました。


晴れた日ぞ すでに明るし この雨の あした(朝)の空の 薄暗きかな

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