一人暮らしのトリあえず

一人暮らしのトリあえず

取り敢えず置いておくか・・・

そうやって積み重なって皿が溜まっていく。

洗わないとなーと皿が重なっているちょっとタワーになって揺れているぞ。

「はは。」と休みの日に気付いて洗い物をする。

冬の季節で冷たくガスを使って温めた水で洗う。

背中は猫背のようになりながらちょっと洗いにくいなーと思ってしまうのは仕方ないことだ。

一人暮らしであまり料理をしないでたまーに料理する。

しかし片付けが面倒くさいのだ。

よってこんな状況になっている。

毎回洗えと言いたいだろうが、仕事の日はやる気が出ないので仕方がないだろう。

それが現状だ。

「取り敢えずこれで終わり。あー。」と取り敢えずここに置いておくかと脱ぎ散らかした服を洗濯機に入れながらスイッチをオンにして回し始める。

あと何かあったかな？

もうないないよな？

トイレ掃除をしながらそんなことを思う。

ブーンと未だ洗濯機の回る音がしている。

取り敢えず起きているが疲れが抜けきらないのかこのまま横になって寝始める。

大好きなキャラクターの枕に顔をうずめながら・・・

そうしてぼりぼりと頭を掻きながら起きて見れば夕方になっている。

「あーしまった。」

洗濯したものを干すのを忘れてそれを部屋干しにしながら、さらに思い出したように冷蔵庫を見れば賞味期限が切れた野菜が・・・

「これが取り敢えず冷蔵庫に入れとくかの代償だろうか？」と驚いた顔をする。

まだ食えるか？食えないか？そんなくだらない事を考える

夕飯にご飯をたきながらアニメを見て時間を潰し、ピーとなった炊飯器から炊きあがったご飯を添えてベーコンと梅干しと味噌汁。それに一応ちょっと食ってみようと野菜を恐る恐る添えマヨマヨする。

「いただきます。」と合掌をして食べ始める。

ご飯メインのおかずが少ないがまぁ仕方ない。それほど料理の腕がある方じゃないからな。

「何か期待したか？」と誰に向かって言ったのだろうか？

取り敢えず買ってある積みあがったカップラーメンが何か言いたげにこっちを見ているような気がした。

「ふん。」とそっぽを向いて取り敢えずつけていたテレビを消した。

後日お腹が痛くなったのはやはりあの野菜のせいだろうか？

そんなドラマを見て見ている自分もそうしているのだった。

「はは。」とそんなテレビの中が永遠にループしているような休みの日だった。