第8話離婚後起業の大曾根甲総合研究所㈱

 結婚して15年此の方、一度だって笑い合った試しがない。


入籍後徐々に距離感が有って、月が地球から遠ざかる様に妻が小さく艶が無くガサガサになってしまった。


「あんたがそんな身体に為って何処へも行けないし、収入が無いから私が務めに出なアカン!それやのにあんたは普通の態度で「メシは?」

と、偉そうに言う!ちょっとは嫁に働かせてすまんなと思う気持ちとか、疲れた嫁の身体を労わってありがとうとか無いの?」


 まるで、ミイラの様に・・・。


相手の眼を見詰めて会話を取るのは他人で、若しくは好きな女には心を開き快く談笑出来るのだが、生きた屍には見詰める事は無かった。


 妻から夫への家庭内?Ⅴに耐え原因は俺の経済力が崩壊したからで、ゴキブリの様な暮らしから得意の文章作成をして小説家に為り小説家から会社を興し、社員も何人か居た。

 

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