そんな夢を見た

不思議なスーパーマーケット

スーパーマーケットで商品を探す。途方もなく欲しいものもわからないまま日用品だけがカゴの中に詰まれ続ける。重くなっていくにつれてカートを使えばよかったと後悔してしまう。早く帰ろうと思うが、いくら経っても欲しいものが見つからない。スーパーの端から端まで歩いたが、どれもこれも売り物しかなかった。日用品だけが増えていく、その都度ため息をついた。何をしているんだろうか。虚しさが増していく。泡になった炭酸のように実態はさして大きくもないのに、息が詰まるのはなぜだろうか。そんな苦しいならば、家に帰ってしまえばいいのに、それすらもせずただうわ言の様な歩き方をしていた。でも、帰るつもりもなかった。