第87話: 千賀子(ちょいむち)、騙される




「……あの、ロボ子さん? この冷奴に味噌汁に麦飯と、パサパサの肉と、謎のサプリメントはなんでしょうか?」

「適正な食事量です、どうぞ、マスター」

「……あの、朝からね、月で旗を立てたりね、北海道の買った土地を整備したりね、そのね、クタクタでお腹もね」

「適正な量です、太りたいのでしたら、追加します」

「……いただきます」

「どうぞ、御変わりの特性ドリンクはありますよ(ドン!)。ドリンクに限り、ノルマは2杯です、どうぞ(無慈悲)」



 目の前に置かれた、若干灰色っぽいドリンクを前に、千賀子は……メソメソと、そんな哀愁を漂わせながら、歯ごたえのある麦飯を噛み締めた。



 ……北海道から帰った千賀子を待っていたのは、情け容赦ない減量の日々であった。



 午前は運動、午後も運動。


 その合間に、春木競馬場に挨拶しに行ったり、購入した北海道の土地を整備したり、月に行ったり、ロウシたちと戯れたり、スケジュールはパンパンだった。


 この、合間に、というのは罠である。


 まず、春木競馬場に行くというのは、府知事に挨拶に行ったり、競馬関係者からの挨拶を受けたり、雑談&相談を受けたりと、ゆっくりしている暇がない。


 北海道の土地も、同じだ。いや、むしろ、『ククノチ』としての能力を使う分、違った方面で体力を使う。


 なにせ、人が入るのも難しいと元の持ち主が話していただけあって、本当に秘境もいいところだ、悪い意味で。


 傾斜のアップ&ダウンが厳し過ぎて、まっすぐ通れない獣道(足を挫くための道)。


 枝葉や落ち葉などで隠された天然の段差(つまり、落とし穴、なお落ちたら上からは見えない)。


 初見ではまず気付けない崖(落ちたら負傷不可避、下手すれば身動きできなくなる)。


 当然ながら、人の手などまったく入っていないので、歩きやすい場所など一つもない。万が一、足を負傷して動けなくなれば、待っているのは確実な死である。


 意外と知らない人は多いが、現代の人の手が数多く入った登山道などですら、2,3000人近くが遭難し、死者・行方不明者数が300人を超えるような場所なのだ。


 現代よりも人の手が入っていないうえに、装備も現代に比べて劣っているとなれば……いかに、そういった場所の危険性が高いのかが想像出来るだろう。



 ──まあ、千賀子にとっては、大した違いはないのだけれども。



 で、話を戻すが、月に行ったり、ロウシたちとの戯れも……まあ、どちらも遊び心を刺激する感じで精神的な楽しさはあるのだが、どちらも体力を使う。


 特に、容赦しないのがロウシたちだ。


 綱を持ってロウシとテイトオー(ボルガードは調教中)を連れていくわけだが、第三者から見れば、連れていくようには見えない。


 ぶっちゃけると、引っ張られている、といった感じだろうか。


 ロウシもテイトオーもかしこいので千賀子が疲れたら足を止めようとしたのだが、そのたび、ロボ子が間接をカシュンカシュンしたり、排気口からシュコーっと熱気を吹いていたりする。


 はっきり言えば、けっこう怖い。ジーッと、瞬き一つせず見つめくるから、余計に。


 あと、よく見やれば、瞳のセンサーもキュインキュインとレンズを絞ったり緩めたりしていた。


 だからなのか、かしこいゆえに、『あ、コイツがまたなんかやったのね……』と途中から、千賀子に呆れたような目を向けるばかりで、歩調を緩めることはあっても止まることはなかった。


 おかげで、半ば引きずられる形で歩かされるという、軽いようでいてかなりキツイ運動となった。


 常人ならば積み重ねられた疲労によって熱を出してしまうような運動量だが、彼女は常人とは少し(?)違う。


 ロボ子が用意してくれる原材料不明な栄養ドリンク(なお、味は……)のおかげか、風邪などを引くこともなく、千賀子は順調に体重を落としていった。




 ……。


 ……。


 …………そして、1969年の5月未明。



『 俺の馬が勝った! 俺の馬だ! 俺の馬が勝ったぞ! ダイシンボルガードが今年のダービー馬!! 堪らずターフに飛び出した男の雄叫びがターフに響いております!』


『 全国ホースマンの悲願! 1人の男が万歳三唱! 周りの客からも万歳、万歳、万歳の声が──おっと、係員が来ました、石多厩務員を観客席へと引きずり出しました!!』


『 喜びもひとしお、誰しもが温かい目で見ておりますが、ルールはルール、片手のメンコを高々に、やったやったの万歳三唱、その目には涙が流れております!』


『 ──おおっと、今年のダービージョッキーに輝いた王咲騎手、競馬場に集ったファンたちの手で胴上げされております!』


『王咲騎手は、なんと最年少のダービージョッキーという記録を打ち立てました。ありがとう、ありがとう、若い力を振り絞った王咲騎手の目にも、涙、涙、涙が止まりません!』



 第36回東京優駿、不良馬場の中で行われた全28頭立てのレースは、様々な事故や珍事が重なる、なんとも歴史に名を残すレースとなった。


 まず、皐月賞優勝場のワイルドモアが骨折により出走回避というのがレース前。


 当日、レースがスタートしたかと思えば、単勝1番人気のタカツバキが転倒、騎手が落馬して競走中止。


 泥まみれの混戦模様が繰り広げられてからの、最終直前。


 逃げ馬のハクエイホウを、3番人気のミノルと6番人気のダイシンボルガードが追いかける形となった。


 そして、最後の最後でダイシンボルガードがレースを制した──のだが、その時に、なんと係員の制止を振り切って、ボルガードの厩務員がコースに乱入。


 『俺の馬だ!』という雄叫びに、観客からも競馬マスコミからも拍手が起きる。そんな拍手の中で、係員より引きずり出される。


 そして、今年のダービージョッキーに……それも、戦後最年少のダービージョッキーとなった王咲騎手を出迎えた競馬ファンたちによる、胴上げ。


 現代の感覚から見れば、なにから注目したらよいのか分からないぐらいのグダグダ感だが、この頃はまあまあこういう空気があて、あまり問題にはならなかった。



 ……で、だ。



 さすがにいつまでも姿を見せない馬主というのはアカンということなので、千賀子は道子と一緒に競馬場を訪れ、正式に馬主席から応援していた。


 なお、この時の千賀子の恰好は、フレアスカートのロングに合わせた格好だ。ちなみに、顔はベールで隠しており、腰はちゃんとくびれている。


 ロボ子曰く、『スカートの裾にちょっとお肉が乗っている……』という厳しい評価だったが、さすがに間に合わなかった。


 今の流行はミニスカートなのだが、さすがにここまで他人の目がある場所でミニスカートは色々な意味で危険ということで、ロングである。


 和装は……どうにも、サイズが中々元に戻らない(特に、胸とお尻)せいで、詰め物をすると以前より苦しいので、折衷案として今の恰好に……で、だ。



「……連れてかれちゃったね~、厩務員の人~」

「そうね、連れて行かれたわね」

「……あ、おめでとう、千賀子。ダイシンボルガードが今年のダービー馬ね~、よく頑張ったわ~」

「ええ、そうね」

「……? 複雑そうな顔をしているけど、どうしたの~?」



 パチパチと拍手をしてくれる道子だが、浮かない顔をしている道子に首を傾げた……それを見て、千賀子は素直に答えた。



「あのね、石多厩務員……石多さんに、どう対応したら良いのかなと思いまして」

「???」

「いちおう、悪い事をしたのは、したわけだし。結果的には注意だけで済まされそうだけど、下手したら失格になりかねない行為でしょ?」

「あ~、そうね~、そうなるわね~」

「でも、石多さんがとっても、と~っても情熱を注いで育ててくれていたのは知っているから……いちおう、注意だけでもしとかなきゃって思いまして」

「そうね~、〆るところは、ちゃんと〆ないとね~」

「それが終わったら、石多さんと、関係者にがんばったで賞と称して金一封でも送ろうかなって……」

「いいんじゃないかな~、うん、いいと思うよ~。千賀子の気持ち次第なわけだし~」



 好意的な道子の言葉に、千賀子はベールの中でニコッと笑みを浮かべた。



「金一封ってしたことないのだけど、1人一束ぐらいでいいのかな?」

「多過ぎ」

「え?」

「多過ぎだよ、千賀子」

「そ、そう……」

「ゆっくり、加減というモノを覚えていこうね~、千賀子もね~」

「う、うん、ごめん……」



 真顔で注意された千賀子は、思わず謝るのであった。



「……でも、応援馬券で当たっちゃったのは儲けものだわ~」

「喜んでもらって、嬉しい限りだよ……あ~、その……」

「無理に言わなくていいよ。うちのポンポコフィーバーがギリギリ掲示板入りしたのは、千賀子のおかげなんだしさ~」

「そ、そう?」

「そうだよ~。千賀子からアドバイスを貰えなかったら、10着に入れるかどうかって話だったんだから~」

「そう言ってもらえると……うん、良かったよ、本当に……」

「宝塚に出る、『ポンポコメカクレ』もお願いね~」

「ああ、うん……頑張るよ……」



 そして、今回もまた、千賀子は馬券を当てており、今回は道子もおこぼれに預かったのであった。






 ……。


 ……。


 …………さて、そんなこんなで時は流れ……1969年の7月。



 この年、人類史において大きな転換期となる、とある出来事が起こった。


 それは、アメリカが開発した宇宙ロケット、アポロ11号による有人ロケットを経ての月面への着陸……なのだが、その前に、だ。


 実は、月面というか、宇宙へのアプローチをリードしていたのはソ連(後の、ロシア)である。


 ソ連は以前から月の調査を行っており、1959年には『ルナ2号』によって世界で初めて探査機を月への着陸軌道に投入し、月面の鮮明な写真撮影に成功している。


 また、1966年の『ルナ9号』においては無事に軟着陸を成功させ、パロラマ撮影にも成功。これにより、これまで分かっていなかった月面の情報を手に入れた。


 そして、『ルナ16号』などでは月のサンプルを採取し持ち帰っただけでなく、『ルナ17号』含めた後継機では、数十キロに渡って月面の調査すら行っていた。


 アメリカは当時、出遅れる形になっていた。だが、巻き返したのだ。


 月調査の『パイオニア計画』が全て失敗し、続く『サーベイヤー計画』にて7機打ち上げ、5機を軟着陸に成功させた。


 これにより、少しでも安全に月面に降りられる可能性が高い場所を探り当て……その後のアポロ計画にて、ついに月面着陸を成功させたのである。


 それは、千賀子の前世の話。


 しかし、どうやらこの世界でも同様の流れになりそうで、アメリカが大々的に宣伝していることもあって、日本でも毎日のようにアポロ計画がどうのこうのとニュースに流れていた。


 まあ、そうなるのも致し方ない。


 人類にとって、宇宙は見上げるだけで、それ以上の事は何一つ出来なかった。ましてや、宇宙に人間が上がり、月面に降り立つなど……漫画の世界でしかなかった。


 それが、現実になろうとしているのだ。


 興味など欠片も持っていなかった者でも、未知の世界を目撃出来るかもとあって……良くも悪くも、世界中の注目を集めていた。


 ……そんな中で、だ。



「──で、どうしよっか?」



 人類よりも一足どころか地平線の彼方まで先を行ってしまっている千賀子(複数形)は、月面の神社にて……久方ぶりの自分会議を始めていた。


 なんでかって、ひとえに、今月中にも月面に来るらしい(ロボ子からの情報)、アメリカのアポロ11号をどうするか、である。


 ダイエットの最後の一押しということで、月面神社(近い方)に缶詰状態だったせいで、気付けばそんな話である。


 今回の自分会議の議長は、毎度おなじみ座るとちょっと下着のふちにお肉が乗る千賀子と、2号と3号と、ロボ子の4名である。



「どうしようもなにも、放置するしかないんじゃないの? 下手に首を突っ込んでも収集つけられないでしょ」



 ズズズッと、お茶を啜った2号は、ヤル気無さげにそう答える。



「ん~、私としても、2号と同意見かな。何もしないで放置していた方が良いんじゃないの?」



 そして、3号も同意見であった。


 理屈というか、常識的に考えたら、2号と3号の意見は当たり前である。


 そう、常識的に考えて、月面に人が生活しているというのは、絶対にありえない話なのだ。


 ましてや、現在の人類よりも高度な文明によって機械的に生存しているなら、まだしも。


 理屈では一切説明出来ない不思議な力で生存しているという、理系が知れば現実逃避してしまうような状態だ。


 相手がただのロマンチストであるならば、そこまで大それた問題……いや、問題にはなるけど、平穏に終わるだろうが……今回のソレは、そんな話ではない。



 ──アポロ計画は、アメリカという超大国が、多額の国家予算を投じて行っている国家計画である。



 その金額、約280~300億ドル。


 当時のアメリカの国家予算の4%にもなっていたのだから、いかに莫大なお金を注ぎ込まれていたかが窺い知れるだろう。


 また、この時は共産圏との……後に『冷戦』と呼ばれるようになる、資本主義と共産主義、二つの勢力のにらみ合いが激化していた。


 当時、我先にとソ連とアメリカが競争するかのように宇宙開発に乗り出していたのは、互いの科学技術の競争からくる波紋、互いの国の威信をかけていたから……という一面もあった。


「ん~、やっぱり、放置一択か……」


 だからこそ、2号と3号が放置するべしと提案し、千賀子もそれに異を唱えずあっさり受け入れたのも、それを分かっていたからだった。


 せっかく、ベトナム戦争が終結し、一つの争いが終わったのだ。


 ここで下手に刺激して、第二、第三のベトナム戦争を生み出す切っ掛けになれば……それを想像してしまえば、『放置一択で!』と千賀子が思うのも、当然である。



「……ロボ子は、どう思う?」



 なので、千賀子としては、特に意見を求めたわけではなく、あくまでも形式的な問い掛けに過ぎなかった──のだが。



「はい、マスター。既に月面はマスターの領土ですので、放置が基本かと思われます」

「そうだよね、やっぱり放置が──待って、領土ってなんのこと?」



 思わず……サラッと流しそうになった部分に気付いた千賀子は、改めてロボ子に問うた。



「……? 以前より、旗を立てているではありませんか」

「え、旗って……そんなのしたっけ?」

「何を仰いますか、運動がてらブスブスと大地に刺していたではありませんか、景気よく、ぶっすりと」

「……は!? え、アレってそうなの!?」



 思わず目を瞬かせる千賀子(あと、2号と3号も)は、「え、いや、でも、何も描いていない旗だったよね?」ふと、思い出して尋ねた。



「いえ、一定時間宇宙風に晒されると、顔を隠したマスターの姿が現れるようになっております。あ、これがサンプルです」

「はい???? なにやってんのこの子? なんでいきなり領土なんて……てめぇこら、マジで私の姿が現れるのかよ、なんだこの──くそみてぇな旗はよう!?!?!?!?」

「渾身の一筆です」

「まさかの手描き!? 抜いて来てよ、いますぐ!」

「かまいませんが、遭遇してしまいます」

「なにが!?」



 ちょっとキレ気味に尋ねれば、ロボ子はコクリと首を傾げた。



「アポロ11号の宇宙飛行士たちに、です」

「……え?」

「アポロ11号の宇宙飛行士たちに、です」

「いや、聞き返したんじゃなくて……え?」



 意味が分からず、あるいは理解する事を拒んでいるのか、目を瞬かせるしかない千賀子を前に。



「……サプライズ、というやつでございます。いえーい」


 ──(=^ω^=)イエーイ



 ロボ子と女神様は、両手を合わせて、Vサインしたのであった。



 ……。



 ……。



 …………ちなみに、呆然とするしかない千賀子を他所に。



「……どうする、3号?」

「とりあえず、このお煎餅食べ終わってからにしようよ」

「……そうね、そうしましょう」



 2号と3号は、平常運転であった。


  








 ────────────────―




※  ポンポコフィーバー


 非常におとなしく、調教師からも『こんだけ素直に人の言う事を聞く馬は初めてだ!』と太鼓判を押された馬。


 距離適性としては1600m~2000mぐらいで、本来ならば2400mのダービーは長すぎるのだが、そこを千賀子のアドバイスでヤル気を奮い立たせ、なんとか掲示板入りを果たした。


 ……さて、フィーバーのやる気を出させた方法とは、乳揺れである。


 なんとこの馬、巨乳女性(最低でもHカップ以上)が動く時のバストの揺れを見なければ徐々に気力を失うという血の定めを受けている。


 いわゆる、エロ馬なのだろうが、勘違いをしてはいけない。


 この馬は、あくまでも『天然の巨乳』が『ありのままに揺れる様』を眺めるのが三度の食事よりも好きなだけで、人間に対する態度はいたって紳士。


 傍でいきなり子供が大声を上げても平気だし、クラクションを鳴らされても、まず厩務員の安全を確認し、レースに勝てばみんなにとって嬉しい事が起こると理解しているぐらいかしこいのだ。


 ただ、πが揺れるのが好きなだけ。


 なので、色々と察した千賀子が道子と一緒に、フィーバーを曳き運動させることでヤル気を回復させ、レースに挑ませた。


 なお、揺れるπを見る時のフィーバーの目はキラキラと輝いていて、まるでガラスケースの向こうにあるラッパを眺める、少年のような眼差しなのだとか。




※  ポンポコメカクレ




 幼少期より、『お調子者の悪戯好き』と評価され、厩務員から好かれやすい性格をしている。


 その適正は2200m、宝塚を走る為に生まれてきたといっても過言ではなく、千賀子の前世ではダテホーライが勝利したが、この世界ではメカクレが勝利した。


 ちなみに、この子もまたポンポコの宿命を背負っており、重度の『地味っ娘』好きである。


 その範囲は幅広く、眼鏡っ娘でも、眼鏡無しっ娘でもOKだが、重要なのはそこではない(でも、重要)。


 特に好きなのが、実は美形だけど重度の恥ずかしがり屋で人前では猫背で、恥ずかしがり屋だから髪もあまり切れなくて前髪で目元が隠れていて。


 でもよくよく見ればスタイルは良くて、でも運動不足だから全体的にムチッとしていて、特に太ももは太めで、なにかを話す時は必ず最初に『あの』とか、『あ』と前置きするとか、『……のね』といった感じで声が小さかったりとか。


 とにかく、そういう地味っ娘の存在を感知したら素早く移動し、『こういうのでいいんだよ……』と、満ち足りた顔をしてコンディションを回復させる馬である。


 なお、メカクレには天敵的な馬である『ポンポコアカヌケ』なる馬がいるらしく、一回顔を合わせた瞬間、ガチで殺し合い寸前になりかけたらしいので、合わせ馬の相手はそれから慎重に選ぶようにしている。


 似たような性質の、『ポンポコヒッコミ』なる馬とは、とても仲が良いのだとか。


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