元社畜が開く何でも屋 〜しょうもないことから危険なことまで何でも承ります〜
ティコン
第1話 店主ガゼル
やぁ、みんな俺だ!
…て言ってもわかんねーよな。俺はガゼル。21年前東京で社畜をやってたんだよね。赤ん坊の状態で転生して第二の人生を歩んでる最中だ。昔激務だった反動かどうかわからないけど今はまったり何でも屋を経営している。従業員は俺入れて2人!ま、こっちの方は気が楽でいいけどな。
「窓から外見るだけなら掃除手伝ってくれません?」
「やだめんどくさーい。サキがやっておいて。夕飯好きなもの食っていいから。」
「…それならいいですよ。」
彼女の名前はサキ。ここで働いてくれている唯一の人だ。正確には社員というより家族に近い。親に捨てられボロボロになっていたところを俺が拾った。給料じゃ無くお小遣い制。彼女はこれで満足らしい。
「お、そろそろ依頼の時間か。どっちが行く?」
「私昨日の依頼やったんでガゼルさんお願いします。」
「りょーかいッ!さ、行きますか!」
上着を着て店の外へ出た。
数分後
「にーちゃんなんか面白いのやってー。」
「ん〜、わかった。ちょっと考えさせて。」
俺は今歩いて15分くらいにある小さな児童館に来ている。依頼は「子供達を楽しませて欲しい。」と。定期的にこの依頼は来る。子供の扱いってのは苦手だったけどこっちの世界だと楽だ。だってできることが多いからだ。
「基礎魔術を組み合わせてみるか。『アイス』『プラズマ』。この二つで半永久的に続くライトを作ろう。氷の塊の中に電気を流すだけ。簡単だろ。全員分作るよ。」
全員分ライトを作ってしばらくして俺は帰った。
これが俺の開く何でも屋の1日。日常だ。
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