依頼人は個性的
第十二話依頼人は個性的
俺と雫さんは依頼人がいる商会場裏にある路地のマンホールの中に向かうことにした。
俺は雫さんに依頼人がいる場所の近くにあるケーキ屋さんでケーキを食べてから向かうことを提案した。
そして俺と雫さんはすぐ近くにあるケーキ屋では……少し変わった物も売っている。
それは……裏メニューとして毒殺用のケーキだ。
なんでも、このケーキの店長が昔プロの殺し屋をしていたらしくこの界隈では有名な人だと社長が言っていた。
俺はここのケーキをこの仕事に就く前から何度か食べたことがある。
とてもおいしかった……もうヤミツキになるほど。
まあお金があまりなかったから本当に贅沢な物も食べたい時にだけしか食べられなかったけどな。
そして俺と雫さんはケーキ屋に入った。
「いらっしゃい……おっ久しぶりだね、君。今日もチョコケーキにするのかな?」
「チョコケーキもいいんですが……ショートケーキも……ああ!! でもチーズケーキも、いやでもタルトも捨てがたい……ってそうだけどそうじゃないんです!! "テトゥロドゥツ"」
「……はい、分かりました。……君いつからその仕事に就いたんだい?……まあ依頼人の秘密は守るのが俺の主義ですから。二分ほど待って、用意するから」
そして二分後
「はーい出来た。いつもより強めにしたから、はい、これオマケで新作のトロピカルサワー&イタリアンピッツァミックス味ケーキ……美味しいかどうかは分からないけど」
「ねえ天夜くんこれ、食べて大丈夫なの? お腹壊さない?」
「たぶん大丈夫ですよ。それに食べたことがない味って雫さんは食べてみたくなりませんか?」
「…………なるよ。それじゃあ依頼人に会いに行こうか天夜くん」
「はい、行きましょう!!」
「お金はあとで払ってくれればいいから……まあお金代わりにターゲットの臓器でもいいよ。俺は健康な臓器の方が食べやすくて好きだから、出来ればお金より臓器が欲しいかな、俺的には。それではいってらっしゃい」
そして俺と雫さんは依頼人の棚夏狡琇(たなかこうしゅう)の元に向かった。
十四分後
「はじめましてお二人とも、俺があなたたちに依頼をした名を棚夏狡琇と申します。
まずは依頼内容の確認をします。
殺して欲しい人は我が商会の会長の桀惰胤次(ますだたねつぐ)です。
殺し方は問いません。……もうそろそろこの話方やめていいですか? いいですよね!! あ〜もうほんと最近大変なのよあの人が変なことばっかりするから後処理が特にね。私の身にもなって欲しいものよ!! 会長が警察にもお世話になりそうになるし……本当は殺したいわけじゃないんです。ただ昔みたいにみんな仲良く過ごしたいだけなんだけどね。でももう無理だと思ったから依頼したのよ。今や会長が商会内をめちゃくちゃにして……ああごめんなさいね。それじゃあお願いね」
そして俺と雫さんは桀惰胤次を殺すために探しはじめた。
出来ればこの人と仲直り? して欲しいから、まあ依頼はこなさないといけなくなればこなすけど。
次回仲直りが出来ない二人お楽しみに!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます