洋上の城 総力戦の記録
@Himajin-104
プロローグ
「立て!突撃準備だ!」
兵士たちは、その呼びかけに強ばりながらも応じた。ここは戦場である。荒野に少し草が生えている大地が、見渡す限り広がっている。砲弾が、時々笛のような音を鳴らして降り注いでくる。そんなところである。
「着剣!」
その号令に、兵士たちは銃剣を抜き出し、銃にはめ込んだ。塹壕に横並びになっている兵から指揮官まで、皆が前のみを凝視していた。士官が塹壕から這い出て、拳銃を高く掲げて叫んだ。
「祖国のために!勝利のために!突撃!」
「突撃!」
塹壕から次々と兵たちが飛び出し、銃口を敵に向けて全力で駆け始めた。その数2万人。軍隊の編成でいう、一個師団が一斉に突撃を始めたのだ。
喊声が戦場に響く。少し前には中戦車の影がどんどんと前に進んでいる。彼らは、銃を握って勝利のために駆け始めたのだ。全ては勝利のために――
この物語は、とある二カ国間の戦争のありのままを追い、二つの国が、二つの国の軍がどのように行動するかを追っていく物語である。
※この物語はフィクションです。戦争表現などを扱っていますが、決して戦争を助長、賛美する意図はなく、また特定の人種や団体、国を攻撃する意図もありません。
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