盛り塩
夜道に盛り塩が置かれるようになった。
ちょうど電信柱の真下に、等間隔に置かれている。
そもそも何も通ってないだろうに、と思ったが、翌朝には牛の猫が舐めていたので必要なものだったのだろう。
牛の猫はいつまでも塩を舐め、舐め終わると歩くのが面倒なのか隣の電信柱まで舌を伸ばし、それも舐め終わるとじっとこちらを見た。
無視していると、牛の猫はごろごろと転がって、近くのカヤマさんの家に入っていった。
表札が何度も書き直されている。
盛り塩はしばらくすると塩ブロックに変わり、やがて何もなくなり、結局牛の猫は出てこなくなった。
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