⭐︎タオルちゃん
ペットホテルに預けたタオルちゃんがいなくなってしまった。
⭐︎⭐︎教とか言う変な人たちから、少しの間逃げられたらそれで良かったのに。
タオルちゃんを迎えに行ったらそんな子は居ませんって言われて、
居ないはずなくて、
僕は確かに預けたのに、でも居ないって言われるとそんな気がしてきてどうしても自分が正しいと思えないままであんな自信満々に居ませんって言うなら最初からいないのかもしれないなんて思ってでもそしたら僕が吐いてきた砂ってなんなんだろうってことでそもそも砂は食べるものじゃなくてでも食べたらいいですよって言われて安産祈願らしくて使い方が違うし良いって言われたし言われたらそれが正しいってことだからやっぱりタオルちゃんもいなくなってただの砂で僕は守らないといけなくて真っ当にちゃんと今度こそきちんと正しいことをしなければならなくて間違ってはいけなくてでも僕はいつだって間違えているから、
だから、
琴浪くんに相談してよかった。
琴浪くんに相談してよかった。
琴浪くんに相談してよかった。
ひさびさに会った琴浪くんは前より少し元気そうだった。
タオルちゃんがいなくなってしまって悲しかったけど琴浪くんが元気なのは良いことだと思った。
タオルちゃんはいなくなってしまって、居て、必ず大丈夫で、今度こそきちんと守るべきものが出来たので僕はちゃんとした人間になれるはずなんだけどやっぱり失敗していて
琴浪くんに相談してよかった。
妹が居たんです。死にました。
昔の話です。
僕の不注意でした。
お母さんは女の子が欲しかったんです。ようやく授かって、可愛い子が産まれて、これから沢山しあわせになるはずでした。
僕の不注意でした。
妹は死にました。
僕の家は家のすぐ近くにカーブミラーがあって、お母さんはそこにぶら下がっていました。
わざわざカーブミラーにぶら下がるのは意味が分かりませんよね。
別に信号機とか電信柱とかフェンスとか何でも良かったんだと思います。
僕が外を歩く度にお母さんを見つけてしまうようになるなら、なんでもいいのだと思います。
僕は今でも自分が小学五年生な気がしてきます。
目が覚めたら僕は小学生で、妹は元気にベッドで笑っていて、僕は何も失敗しないで、お兄ちゃんですから、何でも上手くやれて、妹は今でも笑っていて、お母さんはカーブミラーにはぶら下がってなくて、全部僕のせいです。
全部僕のせいです。
琴浪くんに相談してよかったです。
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