首
地蔵の首がへし折られていた。
なんてこった。何しやがる。何処のどいつだ。
顔がなかったら供物が食えねえだろうが。
スプレーだのなんだので落書きをされていたので、多分どっかのクソガキどもが集団ハイでやらかしたんだろう。
クソガキは集まると残念ながら知能が下がる。
三人も集まれば相当なデバフがかかる。
ことわざも泣いて逃げ出すレベルだ。
幾度か酒を分け合った仲なので、とりあえずバカを使って綺麗にしてやった。
バカは現在休学中で、時間なら有り余っているのだ。
地蔵は無事に綺麗になった。
首はへし折れていたが。
そもそも首だけどっかに出掛けているらしいが。
三日後。
綺麗になった地蔵の身体に、不格好に頭が乗っていた。
全くくっついてはいなかったが、良い感じには乗っていた。
供物の皿にはバラバラの指が乗っていた。
六本。綺麗に親指だけだった。
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