災害・事故・事件 半世紀
🌳三杉令
第1話 火山噴火1:有珠山、北海道駒ケ岳 (24.3.27)
1977年 有珠山噴火 (47年前)
有珠山は1663年に噴火し、膨大な量の軽石や火山灰を噴出、現在の壮瞥町で3 m の厚さに積もったほか、海面は沖合約5 kmまで陸地のようになったそうです。
この時期は、渡島駒ケ岳(1640年)、樽前山(1667年)でも大噴火が頻発していました。これが1669年に発生したアイヌの大規模蜂起「シャクシャインの戦い」の一因になった、との見解もあります。
<その後の有珠山噴火>
1769年の噴火では火砕流が発生
1822年の噴火では室蘭、虻田が大きな被害を受けました。
1853年、1910年にも噴火が起き、後者では7年前に鳴動があったそうです。
1944年 -は地盤が隆起して「昭和新山」ができました。
●1977年 有珠山噴火
⇒ 私自身、空高く昇る噴煙を遠目に見ました。すごかったです。詳細は覚えていません。子供だったので。
噴火でお伝えしたいのは、噴石と火砕流のすごさです。これらはまたいつか、もう少し詳しく触れたいと思いますが。
〇 噴石: 噴石は2014年9月の御嶽山の噴火でその恐ろしさを知った人も多いと思います。シェルターが欲しいですね。
〇火砕流: 火砕流は1991年6月の雲仙普賢岳が有名ですが、1783年8月の浅間山の大噴火が凄かったようです。さらには九州ではかつて破局噴火があったとのことです。火砕流が九州全体を覆ったとか……
〇三浦綾子の小説『泥流地帯』は1926年(大正15年)に発生した十勝岳噴火を描いた作品で、噴火により発生した山津波が上富良野町の開拓地を襲ったことを題材にしています。
世界的には何と言ってもイタリアはポンペイの街が滅びた歴史的噴火でしょう。これもまたの機会に……
有珠山に戻ります。2000年、噴火予知により1万人あまりの避難が成功しました。これは火山防災史上、稀有な例です。このように有珠山はおよそ30年周期で噴火が起きています。
●前回2000年で単純計算で次の噴火は2030年前後? 次の噴火が近づいています。火山性地震のニュースがあったら要注意です。
◇ ◇ ◇
北海道駒ヶ岳は、北海道南部にある標高1,131 mの活火山です。大沼国定公園が麓にあり、沼とセットで美しい双峰の山です。私は子供の頃に家族で登山した経験があります。簡単でした。大沼はだんごが名物です(あまり日持ちしませんが、おいしい)。
1640年の噴火は山体崩壊を起こし、内浦湾に土砂が流れ込み大津波が発生、700名が犠牲となったそうです。1694年、1856年、1905年、1919年-1924年に噴火がありました。1929年は大噴火、1942年、1996年、1998年、2000年にも小規模噴火がありましたが、以降は不気味な小康状態が続いています。
●そろそろ大きな噴火が起きてもおかしくない活火山なのです。
追記:なんて書いていたら下記のニュースがありました。4日前。3/23のニュース(HTB)-YouTube
◇北海道駒ヶ岳 23年ぶりに火山性微動観測 弱い噴気も。 専門家「23年12月から低周波の火山性地震が続いている」
●私の友人にはもうすぐ富士山が噴火するよって言う人がいるのですがどうでしょうかね? 登る人は気を付けて下さい。(どうやって気を付ける??)
それでは。
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