第34話 結果
「お、消えたな」
「待機班。現状を報告せよ。モルモットが消えた」
顔面を踏み抜き、脳を潰して殺した後、スっと死体が消えた。それを見た相澤さんが、外に待機させてある人達に連絡を取る。
その間、俺も魔力を通して外ではなく中の捜索を。万が一、ダンジョン内の安全スペースに移動させられるという線も無くはないからね。
「────よし、そのまま抑えておけ。各務さん、どうやらダンジョン外に現れたようです」
「OK。迎えに行くか」
くるりと振り返って入口へ戻る。すると、ギャーギャー騒ぎ立てる男の声が聞こえる。
「やめろ!!俺はこんなところに居たくない!!どけぇぇ!!!」
「まぁ発狂してるか」
「ヒィィィィぃ!!!!」
あらあらまぁまぁ。そんな俺の顔を見た瞬間に怯えちゃって。ついさっきまで腹のどっかで『ガキだからどうせ抜け出せる』なーんて考えて、威勢よく向かってきたのに。
「どっから出てきた?」
「ダンジョンの入口ですね。見た限り、怪我は無いので本当に蘇ってるかと」
「へぇ、そりゃ凄いな。
向こうでは、条件さえ揃えばド〇クエ並にポンポン蘇生できるが、流石にここまでほぼ無条件な蘇生は見たことがない。
え?一人いるだろって?いや、アイツは俺から見ても中々ぶっ飛んでる勇者だし、神とは別ベクトルの上位存在として居る精霊に引くほど好かれてるやつだし………俺に残機あるのもあいつのおかげだし。
「ほら、どこに行く。早くダンジョンに戻れ。まだまだお前には死んでもらうんだから」
とりあえず、蘇生することは分かったので、これから更に色んな条件で死んでもらうことにしよう。
絞首に斬首、銃殺釜茹で……エトセトラエトセトラ。
好きなのを、選んでね。
「嫌だァァーー!!死にたくなーい!死にたくなーい!」
「お前、ネタ挟むとか以外と余裕だろ」
首根っこを引っ掴んでから全力でダンジョンへと投げ入れる。投げた際に衝撃を吸収する障壁を付与させたので死ぬことは無い。
「よし、これくらいやれば実験としては十分だろう」
「あ……あ……」
あれから三時間ほどコイツを殺し続けた。毒殺も試したし、モンスターキルも試した。
結果、約200回ほど死んだわけではあるが、どれも全部復活。これで安心して、これからダンジョンに潜れるだろう。
まぁこいつの精神はぶっ壊れた訳だが。
「コイツ、どうするんですか?」
「条件通り、死刑は取りやめさせる。記憶も人格もぜーんぶ塗り替えて、政府に首輪ハメさせるけど」
普通にこいつやべぇし。ここまでしないと安全に世に放り出せない。
「とりあえず、これで次の勇者選定のやり方は決めた。ここまで安全なら、もっと効率のいい方法で絞り込める」
キッシーからも、是非俺の目で次の勇者となれる人物を見つけて欲しいと頼まれてるし。
「聞いても?」
「────デスゲームだ」
もちろん、皆が想像するよりかは結構マイルドだし、優しめの内容にはするけどね?それでも何人かは耐えきれなくなるかもしれんが……。
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ダービーはワイドしか当たらなかったけど、京都11レースの白百合ステークスは三連単ドンピシャで全て取り返しました。流石に脳汁。
学マスサークルのID載せておきます。前話にも追記はしてますが、見逃した人がいるかもしれないので念の為
サークル名『青の系譜から逃げるな』
伝言板:ハァイジョージ
ID:CW8RQA8QP
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